愛知県にある名古屋ゴルフ倶楽部・和合コースで開催されている、国内男子ツアー第3戦「中日クラウンズ」の2日目。初日4アンダー単独4位と絶好のスタートを切った石川遼だったが、この日は難攻不落の和合コースに苦戦を強いられた。

遼、今季初アンダーパーで単独4位！　初日結果

　石川は出だしの3番でティショットを左に曲げカート道奥の林に打ち込むトラブル。林の中から木の上約50センチのスペースを抜き強引にグリーンを狙うもボールは右に曲がりサブグリーン奥のバンカーへ。結局このホール4オン2パットでダブルボギー、8番でもボギーを叩き前半だけで3つスコアを落としてしまう。10番でようやくこの日初のバーディを奪うも、12番でボギーを叩くと、初日1オンに成功した16番でも3パットで痛恨のボギーを叩きトータルイーブンパーでフィニッシュ。初日の貯金をきれいに使い果たし31位タイに後退した。

　初日は精神面をコントロールし絶好のスタートを切った石川だったが、この日は和合のプレッシャーに弱さが顔を出した。ダブルボギーを打った3番では右のOBを怖がり意識を左サイドにおいた結果、大きく左に曲げトラブルを招いた。16番では1オンを狙ったティショットが木に当たりカート道付近に落ちるも、そこから絶妙なアプローチで2メートルにつけバーディチャンス。しかし「入れたいという気持ちから強めに打ってしまった」というパットはカップに嫌われ3パット。結果を気にするあまりショット、パットに悪い影響を与えてしまった。

　「初日とは対照的なゴルフになってしまいました。気持ちの差がショットにあらわれたことがありました」とこの日を振り返った石川。どこかにあった4アンダーを守ろうという気持ちが石川のゴルフを狂わせた。スコアはイーブンに戻って迎える決勝ラウンド、気持ちも切り替え、素晴らしいプレーを見せた初日の姿を取り戻す。

【2日目の順位】
1位：平塚哲二(-7)
2位：野上貴夫(-6)
3位T：藤田寛之(-5)
3位T：久保谷健一(-5)
3位T：杉山直也(-5)
6位T：片山晋呉(-4)
6位T：矢野東(-4)
6位T：スティーブン・コンラン(-4)
6位T：フランキー・ミノザ(-4)
6位T：小田孔明(-4)
6位T：岩田寛(-4)
12位T：上井邦浩(-3)他4名

31位T：石川遼(E)他5名
37位T：丸山茂樹(+1)他11名
49位T：近藤共弘(+2)他12名