<東建ホームメイトカップ 3日目◇14日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(7,081ヤード・パー71)>
石川遼の優勝に暗雲が立ち込めている? 6年ぶりに出場している「東建ホームメイトカップ」3日目は、1バーディ・2ボギーの「72」。上位勢がムービングデーの波に乗り、ビッグスコアを生み出す中でスコアは停滞し、単独首位の座から陥落。首位とは4打もの差がついた。
【写真】石川遼、ティショットを放ってこの表情
これまでに石川が逆転した最大差は「6」。これは最終日に世界最少スコア更新となる「58」をたたき出し、大逆転勝利を収めた2010年の「中日クラウンズ」で記録したもの。それ以外での逆転優勝は2回。それぞれ3打差、2打差を覆して勝利を収めている。最後の逆転優勝は14年の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」。石川は明日、4年ぶり4度目の逆転優勝に挑むことになる。
しかし、その挑戦の前には分厚い壁が立ちふさがっている。単独首位に立つ重永亜斗夢との差は4打。そう簡単に覆せるスコアではないうえに、過去に石川は「東建ホームメイトカップ」で“魔の最終日”に辛酸をなめさせられてきた。
プロ転向後初戦となった08年大会では、首位タイで最終日を迎えるも「74」と崩れて5位タイ。11年大会は首位と1打差の単独2位で最終日をスタートさせたが、ここでも「72」と振るわず、3打差の3位に終わっている。翌年は初日から3日間すべてで60台をマークし、3位タイの好位置からリベンジを狙ったが、ここでもスコアを落とし、最終的には10位タイで涙を飲んだ。
スコアで見ても相性の悪さは顕著だ。今大会には過去5度出場し、最終日のベストスコアは「71」。意外にも1度もアンダーパーで回った経験がない。
舞台の東建多度カントリークラブ・名古屋は例年、4番、12番、17番のパー5の難易度が低い傾向にある。石川の大会ベストスコアは12年のトータル7アンダーだが、そのときのパー5のスコアを見ると、17番こそ4日間で5つ伸ばしたが、4番がイーブンパー、12番が2オーバーと取りこぼしが目立つ。飛距離の出る石川だからこそ、パー5でスコアを伸ばしあぐねたことが、優勝に手が届かなかった一因となった。
その半面、好材料もある。今大会での石川は圧倒的にボギーが少ない。2日目には11ホール連続での1パットを記録するなど、好調のパッティングできわどいパーパットを決めきっている。08年、11年、12年の最終日はボギーの数がバーディを上回り、スコアを作れなかった。最終日はパー5でのスコアメイク、そして好調のパッティングがかみ合えば、4打差も十分に射程圏内。自作自演の大逆転劇で、2季ぶりのツアー通算15勝目に華を添えたい。
【石川遼 東建ホームメイトカップの過去成績】
2008年:トータル3アンダー・5位T
2009年:トータルイーブンパー・37位T
2010年:予選落ち
2011年:トータル5アンダー・3位
2012年:トータル7アンダー・10位T
石川遼の優勝に暗雲が立ち込めている? 6年ぶりに出場している「東建ホームメイトカップ」3日目は、1バーディ・2ボギーの「72」。上位勢がムービングデーの波に乗り、ビッグスコアを生み出す中でスコアは停滞し、単独首位の座から陥落。首位とは4打もの差がついた。
【写真】石川遼、ティショットを放ってこの表情
これまでに石川が逆転した最大差は「6」。これは最終日に世界最少スコア更新となる「58」をたたき出し、大逆転勝利を収めた2010年の「中日クラウンズ」で記録したもの。それ以外での逆転優勝は2回。それぞれ3打差、2打差を覆して勝利を収めている。最後の逆転優勝は14年の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」。石川は明日、4年ぶり4度目の逆転優勝に挑むことになる。
しかし、その挑戦の前には分厚い壁が立ちふさがっている。単独首位に立つ重永亜斗夢との差は4打。そう簡単に覆せるスコアではないうえに、過去に石川は「東建ホームメイトカップ」で“魔の最終日”に辛酸をなめさせられてきた。
プロ転向後初戦となった08年大会では、首位タイで最終日を迎えるも「74」と崩れて5位タイ。11年大会は首位と1打差の単独2位で最終日をスタートさせたが、ここでも「72」と振るわず、3打差の3位に終わっている。翌年は初日から3日間すべてで60台をマークし、3位タイの好位置からリベンジを狙ったが、ここでもスコアを落とし、最終的には10位タイで涙を飲んだ。
スコアで見ても相性の悪さは顕著だ。今大会には過去5度出場し、最終日のベストスコアは「71」。意外にも1度もアンダーパーで回った経験がない。
舞台の東建多度カントリークラブ・名古屋は例年、4番、12番、17番のパー5の難易度が低い傾向にある。石川の大会ベストスコアは12年のトータル7アンダーだが、そのときのパー5のスコアを見ると、17番こそ4日間で5つ伸ばしたが、4番がイーブンパー、12番が2オーバーと取りこぼしが目立つ。飛距離の出る石川だからこそ、パー5でスコアを伸ばしあぐねたことが、優勝に手が届かなかった一因となった。
その半面、好材料もある。今大会での石川は圧倒的にボギーが少ない。2日目には11ホール連続での1パットを記録するなど、好調のパッティングできわどいパーパットを決めきっている。08年、11年、12年の最終日はボギーの数がバーディを上回り、スコアを作れなかった。最終日はパー5でのスコアメイク、そして好調のパッティングがかみ合えば、4打差も十分に射程圏内。自作自演の大逆転劇で、2季ぶりのツアー通算15勝目に華を添えたい。
【石川遼 東建ホームメイトカップの過去成績】
2008年:トータル3アンダー・5位T
2009年:トータルイーブンパー・37位T
2010年:予選落ち
2011年:トータル5アンダー・3位
2012年:トータル7アンダー・10位T