＜〜全英への道〜ミズノオープンよみうりクラシック　3日目＞◇27日◇よみうりカントリークラブ(7,230ヤード・パー72)

　3度目のツアー優勝、そして全英オープンに向け加速する石川遼の勢いは止まらなかった。兵庫県にあるよみうりカントリークラブで開催されている、国内男子ツアー「ミズノオープンよみうりクラシック」の3日目。首位と1打差の2位でスタートした石川が、自己ベストの“65”を叩き出した2日目の勢いのままこの日も4つスコアを伸ばし、トータル14アンダーで単独首位に浮上した。

石川遼の全ショットの詳細が分かる！「石川遼の1打速報」

　石川は出だしの1番、2番と連続バーディを奪い早くも首位に立つと、4番パー4では難しい打ち上げのセカンドショットをピンそばにピタリとつけバーディ。序盤で頭1つ抜け出してみせる。しかし、その後は惜しいパットを決めきれず、なかなかスコアを伸ばせない我慢の展開。10番ではこの日初のボギーを叩き、一時は中盤猛追を見せたプラヤド・マークセン(タイ)に並ばれてしまう。しかし、2日目ダブルボギーを叩いた13番で値千金のバーディを奪うと、16番ロングホールでもバーディを奪い、終わってみれば2位に3打差をつけてフィニッシュ。堂々の単独トーナメントリーダーで3日目を終えた。

　今週に入って特にドライバーが絶好調で、初日から3日目まで大きく曲げてトラブルに陥る場面は見られなかった。石川自身も「全体的なスイングのリズムがすごく安定している」と手ごたえを感じている様子。これまでは日替わりでドライバーの好不調が激しく変動していたが、今大会で3日間通じて良いショットをキープ出来ていることが大きな自信となっているようだ。

　それだけに、優勝の鍵はドライバー次第ともいえる。石川自身も「ドライバーが朝から不安定だとあっという間にひとケタになってしまうと思う。他のプレーヤーじゃなく本当の相手は自分自身ですね」と好調に浮かれることなく気を引き締めた。「ここまでの素晴らしいスコアを明日で台無しにしないように、練習してきたことを出せればいいと思います。1位からスタートするので自分が引っ張っていくくらいの気持ちでやりたい」プロになって初めて単独首位で迎える最終日。1番ホールのティショットから日本中が注目する。