<パナソニックオープン 事前情報◇18日◇茨木カンツリー倶楽部・西コース(7,343ヤード・パー71)>
ニューヒーローはどこまでもネガティブだ。国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」でツアー初優勝を遂げた重永亜斗夢。単独首位スタートの最終日を前に「ハンデがいくつあっても足りない」と話していたが、スコアを落とすも逃げ切って優勝。つねにネガティブに考える男も、家族の前での勝利にはうれしさがこみ上げたが、そこからまたネガティブに戻ってしまうのが、重永だ。
【関連写真】18番グリーン 娘2人を抱きかかえて笑顔
ツアー初優勝はプロにとっては目標とするところ。当然、重永もそこを目標に置いていたが、「その後の目標がないんですよね。もっと大きな目標を立てておけばよかったと、嫁と話していました(笑)。これからどうしよう」と、気が抜けたわけではないが、いったんは目標達成をかみしめ、次なる目標を探すことになってしまった。といっても、すぐに見つかるわけでもなく、今週についても「まだフワフワしています。やっぱり興奮状態なんでしょうね」と、地に足が着かない状態だ。
プロの世界では勝った翌週が大事とよくいわれるが、重永にとっては、まさにあした開幕する「パナソニックオープン」がまず試練。「疲れています。勝った翌週で頑張った人はスゴいなと思います」と、初体験の後にはまだ戸惑いが先にくる。「今日はラウンドするのに精いっぱいでした」と、力なく答えるが、やっぱりそこはプロ。「2勝目は?」の問いに元気な答えが返ってくるかと思いきや…。
2016年4月14日に起きた熊本地震からちょうど2年。先週の勝利は重永にとって、地元・熊本に捧げるツアー初優勝だったわけだが、「いまだに実感はないんですよ。どこで実感が湧くんですかね?」と、終始ネガティブを貫く。それでも最後には、「やっぱり優勝っていいですよね」と仲間に祝福されながらコースを後にした。きっと今夜は、次の目標を考えて、明日からの戦いに生かすことになる(だろう)。(文・高桑均)
ニューヒーローはどこまでもネガティブだ。国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」でツアー初優勝を遂げた重永亜斗夢。単独首位スタートの最終日を前に「ハンデがいくつあっても足りない」と話していたが、スコアを落とすも逃げ切って優勝。つねにネガティブに考える男も、家族の前での勝利にはうれしさがこみ上げたが、そこからまたネガティブに戻ってしまうのが、重永だ。
【関連写真】18番グリーン 娘2人を抱きかかえて笑顔
ツアー初優勝はプロにとっては目標とするところ。当然、重永もそこを目標に置いていたが、「その後の目標がないんですよね。もっと大きな目標を立てておけばよかったと、嫁と話していました(笑)。これからどうしよう」と、気が抜けたわけではないが、いったんは目標達成をかみしめ、次なる目標を探すことになってしまった。といっても、すぐに見つかるわけでもなく、今週についても「まだフワフワしています。やっぱり興奮状態なんでしょうね」と、地に足が着かない状態だ。
プロの世界では勝った翌週が大事とよくいわれるが、重永にとっては、まさにあした開幕する「パナソニックオープン」がまず試練。「疲れています。勝った翌週で頑張った人はスゴいなと思います」と、初体験の後にはまだ戸惑いが先にくる。「今日はラウンドするのに精いっぱいでした」と、力なく答えるが、やっぱりそこはプロ。「2勝目は?」の問いに元気な答えが返ってくるかと思いきや…。
2016年4月14日に起きた熊本地震からちょうど2年。先週の勝利は重永にとって、地元・熊本に捧げるツアー初優勝だったわけだが、「いまだに実感はないんですよ。どこで実感が湧くんですかね?」と、終始ネガティブを貫く。それでも最後には、「やっぱり優勝っていいですよね」と仲間に祝福されながらコースを後にした。きっと今夜は、次の目標を考えて、明日からの戦いに生かすことになる(だろう)。(文・高桑均)