＜パナソニックオープン　事前情報◇18日◇茨木カンツリー倶楽部・西コース（7,343ヤード・パー71）＞

選手会長の石川遼も驚きだ。国内男子の下部ツアー「AbemaTVツアー」の今季第2戦「i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘」に推薦で出場している宮里美香が、初日を3バーディ・2ボギーの「71」でラウンド。38位タイにつけて、女子プロによる初の男子ツアー予選通過が見えてきたことに、石川も「すごいな〜」というしかなかった。

【関連写真】入念にパッティングの調整を行う石川遼

「パナソニックオープン」開幕を翌日に控え、練習ラウンドを終えて結果を聞かされた石川。最初は驚きを見せたが、「美香さんはそういう状況のほうが燃えるのかなと思いますね」と、難コースに強い宮里ならではの結果と説明。「日本女子オープン」を2度制している宮里だけに、下部とはいえ、男子ツアーでも結果を残せると分析した。

「しのぐゴルフができたので、80点。90点はあげてもいい内容」と宮里がいうように、後半11パットで納めてスコアをまとめたあたりは、石川がいう集中力が機能したからといえる。「タフなセッティングに対して、普段よりも格段に集中力が増すのでしょう」と石川の分析どおりに、半数以上の男子選手よりいいスコアで上がってきたというわけだ。

「ボクも十分負ける可能性があると思いますし」とはリップサービスもあるかもしれないが、「女子が男子の試合に出たらどうなるんだろう、という興味がゴルフファンにはあると思う」と石川。明日の第2ラウンドで予選通過ともなれば、男子プロ代表として何を思うのか…。（文・高桑均）