プロからだけでなく、コース設定からも学ぶ事が多いと語ったのは、石川遼だ。アマチュアがプロトーナメントに出場する意義について石川は、「プロの難しいセッティングで試合をすること。これはアマの試合ではなかなか味わえない」と語る。実際、トータル1アンダー・22位タイという成績を残した杉原大河(東北福祉大1年)が、「難しいセッティングのなかで『ここをどうやってバーディチャンスにつけようか』とか、攻略法を考えるのが楽しくてしょうがないです」と声を弾ませる姿はとても印象的だった。
こういった声の1つ1つから、アマチュアがプロトーナメントに出場することが、競技レベルの底上げに繋がることを感じる。
しかし、多くのアマチュアにとってはその敷居が高いのも事実だ。門戸が広いオープン競技として開かれる関西オープンでは、予選を勝ち抜くなどした24人のアマ選手が名を連ねた。しかし、多くの大会で予選会を通過して本戦までたどり着くのは、わずか数名だ。話を聞いたなかには、「今回は予選会を通過しましたけど、(他の大会の)マンデートーナメントに受かるのは…。難しいですね」という本音を漏らす選手もいた。
選手の底上げだけではなく、単純にアマがトッププロを倒すという構図は、多くの人々を興奮させ、その競技への注目度を大幅に上げる要因の1つにもなってきた。今回、久保田が感じさせてくれたワクワク感は、ゴルフの面白さを伝えるためのきっかけにもなったはずだ。そういった点を鑑みると、「関西の学生は、みんな1つの目標にしています」と地域のアマチュアゴルファー達に浸透する関西オープンのような試合がもう少しあっても面白いのかもしれないと思った。石川遼や松山英樹も、アマチュア時代の優勝からスーパースターへの階段をのぼっていったのだから。(文・間宮輝憲)
こういった声の1つ1つから、アマチュアがプロトーナメントに出場することが、競技レベルの底上げに繋がることを感じる。
しかし、多くのアマチュアにとってはその敷居が高いのも事実だ。門戸が広いオープン競技として開かれる関西オープンでは、予選を勝ち抜くなどした24人のアマ選手が名を連ねた。しかし、多くの大会で予選会を通過して本戦までたどり着くのは、わずか数名だ。話を聞いたなかには、「今回は予選会を通過しましたけど、(他の大会の)マンデートーナメントに受かるのは…。難しいですね」という本音を漏らす選手もいた。
選手の底上げだけではなく、単純にアマがトッププロを倒すという構図は、多くの人々を興奮させ、その競技への注目度を大幅に上げる要因の1つにもなってきた。今回、久保田が感じさせてくれたワクワク感は、ゴルフの面白さを伝えるためのきっかけにもなったはずだ。そういった点を鑑みると、「関西の学生は、みんな1つの目標にしています」と地域のアマチュアゴルファー達に浸透する関西オープンのような試合がもう少しあっても面白いのかもしれないと思った。石川遼や松山英樹も、アマチュア時代の優勝からスーパースターへの階段をのぼっていったのだから。(文・間宮輝憲)