＜関西オープンゴルフ選手権競技　3日目＞◇22日◇宝塚ゴルフ倶楽部・新コース(6,682ヤード・パー71)

　兵庫県にある宝塚ゴルフ倶楽部で開催されている「関西オープンゴルフ選手権競技」の3日目。初日OBゾーンのボールを打つトラブルから立ち直り、2日目の最終ホール奇跡のチップインイーグルで決勝ラウンドに進んできた石川遼。この日はスタートの10番こそボギーを叩くも、直後の11番でバーディを奪い返すと13番、14番で連続バーディ。さらに16番、18番でもバーディを奪い、昨日の勢いのまま快調にスコアを伸ばしていく。

「石川遼1打速報」で3日目のプレーを振り返る

　しかし、迎えた後半、ロングホールの1番でボギーを叩くと2番のバーディを挟んで3番、4番と短いパーパットを決めきれず連続ボギーを叩き失速。その後は8番パー5でバーディを取り返すのがやっとで、結局トータル3アンダーの38位タイで3日目を終了した。スコアは伸ばしたものの上位が依然としてハイペースで走っているため、首位との差はスタート時よりも大きい14ストロークまで広がってしまった。

　「残り36ホールで2ケタアンダーを目標にしていた」という石川は、気合い十分で3日目のラウンドをスタート。しかし、その気合いがこの日は石川自身を追い込む形となってしまった。「気を引き締めすぎて、1つのミスにナーバスになりすぎた」アプローチやショットのミスにイライラをあらわにする場面もあり、「自分で自分の良いリズムを止めてしまった」とスコアを伸ばしきれなかった3日目のラウンドを振り返った。

　しかし、この日は今大会初めてOB無しのラウンドをするなどショットの調子は上向き。「明日は良いプレーが出来ると信じています」優勝争いからは置いてけぼりをくってしまったが、ディフェンディングチャンピオンの爆発をファンは最後まで願っている。石川は明日8時20分のトップスタートで前粟蔵俊太、竹谷佳孝と同組で1番ティからスタートする。