<VanaH杯 KBCオーガスタゴルフトーナメント 最終日>◇30日◇芥屋ゴルフ倶楽部(7,146ヤード・パー72)
最後まであきらめず最高のゴルフをした。しかし、優勝へ望みをつなぐプレーオフまではわずかにあと50センチ届かなかった。福岡県にある芥屋ゴルフ倶楽部で開催された「VanaH杯 KBCオーガスタゴルフトーナメント」の最終日。トータル14アンダーの首位からスタートした石川遼だったが、最終日逆転を許しトータル20アンダーの3位で大会を終えた。勝負は共に“63”を叩きだした今野康晴、池田勇太がトータル21アンダーでホールアウトしプレーオフへ。2ホール目で池田がバーディを奪い今季2勝目を挙げた
「石川遼1打速報」で今大会の全ストロークを振り返る
石川は序盤から快調にスコアを伸ばし、前半は4バーディ・ノーボギーと完璧なゴルフ。2位以下を抑え単独首位をキープしたまま勝負のバックナインへ突入する。後半も出だしの11番でこの日5つ目のバーディを奪い上々の立ち上がり。しかし、順調に3勝目へ向け進んでいるかに思えた石川にこの日初のトラブルが訪れる。13番ロングのセカンドショットは右に大きくスライスしてグリーン右手前方向の林へ。ギャラリー、スタッフ総出でボールを捜したが見つからずロストとなり、元の地点に戻って打ち直すハメに。トラブルからこのホールをボギーとすると、2つのバーディを取り返した後の16番でもボギーを叩き、先にホールアウトした池田、今野との差が2ストロークに広がってしまう。
それでも2打差で迎えた最終ホールで石川が執念を見せる。イーグルならプレーオフに進める状況で、残り約250ヤードのセカンドショットはアゲインストを切り裂き見事に2オン。18番グリーンは大ギャラリーの割れんばかりの歓声に包まれた。しっかりとラインを読み、プレーオフをかけて放たれた最後のパットはラインに乗りカップに向かって一直線。しかし、ギャラリーの「入れー!」の声もむなしくボールは50センチ手前でストップ。最終ホールはバーディどまりで首位に1打及ばず最終日を終えた。
「良いプレーを出来たと思う。最後の1打をショートしたのが本当に悔しい」前日に語った通り最終日も守りに入ることなく6つスコアを伸ばしてみせた。しかし、最後の最後でほんのわずかに攻めることが出来なかった。悔しさは残ったが、それでも「自分よりも良いプレーをした方が2人もいただけ」と気丈にコメントできたのは「ショットに不安はなかった。4日間で一番良かった」という自分のスイングで最終日にふさわしいプレーを出来たという満足感があるからだ。この悔しさと自信を胸に刻み込めたことは、石川にとって今季3勝目よりも大きな財産となる。
最後まであきらめず最高のゴルフをした。しかし、優勝へ望みをつなぐプレーオフまではわずかにあと50センチ届かなかった。福岡県にある芥屋ゴルフ倶楽部で開催された「VanaH杯 KBCオーガスタゴルフトーナメント」の最終日。トータル14アンダーの首位からスタートした石川遼だったが、最終日逆転を許しトータル20アンダーの3位で大会を終えた。勝負は共に“63”を叩きだした今野康晴、池田勇太がトータル21アンダーでホールアウトしプレーオフへ。2ホール目で池田がバーディを奪い今季2勝目を挙げた
「石川遼1打速報」で今大会の全ストロークを振り返る
石川は序盤から快調にスコアを伸ばし、前半は4バーディ・ノーボギーと完璧なゴルフ。2位以下を抑え単独首位をキープしたまま勝負のバックナインへ突入する。後半も出だしの11番でこの日5つ目のバーディを奪い上々の立ち上がり。しかし、順調に3勝目へ向け進んでいるかに思えた石川にこの日初のトラブルが訪れる。13番ロングのセカンドショットは右に大きくスライスしてグリーン右手前方向の林へ。ギャラリー、スタッフ総出でボールを捜したが見つからずロストとなり、元の地点に戻って打ち直すハメに。トラブルからこのホールをボギーとすると、2つのバーディを取り返した後の16番でもボギーを叩き、先にホールアウトした池田、今野との差が2ストロークに広がってしまう。
それでも2打差で迎えた最終ホールで石川が執念を見せる。イーグルならプレーオフに進める状況で、残り約250ヤードのセカンドショットはアゲインストを切り裂き見事に2オン。18番グリーンは大ギャラリーの割れんばかりの歓声に包まれた。しっかりとラインを読み、プレーオフをかけて放たれた最後のパットはラインに乗りカップに向かって一直線。しかし、ギャラリーの「入れー!」の声もむなしくボールは50センチ手前でストップ。最終ホールはバーディどまりで首位に1打及ばず最終日を終えた。
「良いプレーを出来たと思う。最後の1打をショートしたのが本当に悔しい」前日に語った通り最終日も守りに入ることなく6つスコアを伸ばしてみせた。しかし、最後の最後でほんのわずかに攻めることが出来なかった。悔しさは残ったが、それでも「自分よりも良いプレーをした方が2人もいただけ」と気丈にコメントできたのは「ショットに不安はなかった。4日間で一番良かった」という自分のスイングで最終日にふさわしいプレーを出来たという満足感があるからだ。この悔しさと自信を胸に刻み込めたことは、石川にとって今季3勝目よりも大きな財産となる。