＜フジサンケイクラシック　2日目＞◇4日◇富士桜カントリー倶楽部(7,397ヤード・パー71)

　山梨県にある富士桜カントリー倶楽部で開催中の、国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」の2日目。この日6バーディ・ノーボギーと完璧なゴルフを披露した石川遼がトータル8アンダーで単独首位に浮上。トータル7アンダーの2位に久保谷健一、トータル6アンダー3位タイに武藤俊憲、首位スタートの井戸木鴻樹がつけた。17番でチップインイーグルを奪うなど終盤に巻き返しみせた片山晋呉がトータル4アンダーの5位、トータル3アンダーの6位タイが近藤共弘、宮里優作となっている。

遼、圧巻パーオン率94％！難コース完全制圧で首位浮上

　この日5つスコアを伸ばす躍進をみせた久保谷。出だしこそボギーが先行するも、15番でバーディを奪い返すと17番、18番を連続バーディを奪取。ハーフターン後の4番では「今日の決め手ですね」というチップインバーディ、さらに5番、6番とバーディを奪い首位に1打差と好位置でホールアウトした。

　先週の「VanaH杯KBCオーガスタ」では昨年から続いていた連続予選通過記録が途絶えてしまったが「ある意味気楽になったね。予選落ちしちゃいけないと思っていたものが吹っ切れて」と引きずる様子はない。明日は最終組で石川遼とまわることになるが「自分のことで精一杯ですよ。彼は彼で気持ちよく伸ばしてもらって」とあくまでマイペース。石川の「1日バーディ4個」という目標と対極の「ボギーを少なく」という目標を掲げるベテランがどんなプレーでトップ走る17歳を追走するのか楽しみだ。

　首位に立った石川と同スコアの“65”をマークした武藤は「ショットが本当に良いのでどこにピンが切ってあっても打っていける。明日はギャラリーが多くなると思うけど、僕のショットも見てもらいたいですね」と最終組でのラウンドに自信のコメント。5位の片山も報道陣から上位が走ってますが？と聞かれると「まぁ2日目だし。ちょうど良いんじゃない？」とニヤリ。こちらも逆転に自信アリといった様子だ。さらなる混戦が予想される決勝ラウンドから目が離せない。