＜フジサンケイクラシック　3日目＞◇5日◇富士桜カントリー倶楽部(7,397ヤード・パー71)

　国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」は3日目を終了。首位スタートの石川遼がこの日3つスコアを伸ばしトータル11アンダーで首位をキープ、2打差のトータル9アンダー2位で久保谷健一が追っている。久保谷はこの日ティショットが安定せず序盤からバーディとボギーが交互にでてスコアを伸ばせない苦しい展開に。それでも持ち前の粘りのゴルフで辛抱を続けると、後半3つのバーディで盛り返し単独2位キープしたままホールアウト。首位との差は2ストロークに広がってしまったが、まだまだ逆転圏内だ。

「後ろ振り返らない」遼、単独首位キープ、最終日ぶっちぎりだ！

　最終日は否が応でも石川、久保谷による白熱のデッドヒートを期待してしまうが当の久保谷はどこ吹く風。「優勝争いを面白くしてくれよって思いはあるかもしれないけど、僕に期待しないでよ。僕の目標はこの2位という位置の確保」とまさかの2位狙い宣言まで飛び出した。逆転優勝に関しては飄々とした様子でケムにまいたが、もちろん狙う気持ちがないわけではない。「遼クンと戦うつもりはゼロ。マッチプレーじゃないので人相手にゴルフはしたくない、自分が気持ちいいゴルフが出来て自分が伸びれば。カギはティショットとパットですね」まず目指すは3位タイに入った昨年大会の自己スコア12アンダー。そして、昨年の自分を超えた先にある優勝を目指し最終日チャージをかける。

　走る上位2人に続くトータル6アンダーの3位に3日目伸び悩んだ武藤俊憲、トータル5アンダーの4位タイに上井邦浩、井戸木鴻樹、この日“65”と爆発した丸山大輔がつけている。

【3日目の順位】
1位：石川遼(-11)
2位：久保谷健一(-9)
3位：武藤俊憲(-6)
4位T：丸山大輔(-5)
4位T：上井邦浩(-5)
4位T：井戸木鴻樹(-5)
7位：近藤共弘(-4)
8位T：原口鉄也(-3)
8位T：小田孔明(-3)