<フジサンケイクラシック 最終日>◇6日◇富士桜カントリー倶楽部(7,397ヤード・パー71)
ウィニングパットは15センチのボギーパット。少し締まりの悪いフィニッシュにガッツポーズも控えめだった。
今季3勝目を挙げた石川遼の4日間を振り返る
国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」の最終日、2打差の首位でスタートした石川遼が最終的には2位に5打差のトータル12アンダーで今季3勝目を挙げた。アクセル全開を誓って最終日を迎えた石川だったが序盤は気合いが空回り。チャンスにつけながらもバーディパットをことごとく外し悪い流れを自ら作り出すと、難易度の高い5番でボギーが先行。その後もスコアを伸ばせず前半をノーバーディ・1ボギーと精彩を欠いた内容で折り返す。
しかし、石川にあせりはなかった。一時は9アンダーまでスコアを落とし後続との差が気になってくるところだが「追いつかれた時のことは追いつかれてから考えればいい」と開き直ると、後半ようやくバーディハンターの血が覚醒。12番、14番のバーディでスタート時のスコア11アンダーに復帰すると15番ロングでは2オンからバーディ、17番ロングもバーディを奪い、最終ホールを残して気がつけば2位とは6ストロークの大差。「18番のティに来たときここまで良くやったなと自分を褒めてしまったのがちょっと早かったですね」とボギーフィニッシュに苦笑いを浮かべたが、難コースを相手に唯一の2ケタアンダーで快勝。安定したプレーぶりで頂上まで登りつめた。
先週の「VanaH杯KBCオーガスタ」でも最終日を最終組で迎えたが土壇場で逆転を許し3位。先週のホールアウト後には「良いプレーは出来たし勝ち負けはしょうがない」とさばさばしたコメントを残した石川だったが、「自分が思っていたよりも、内に秘めていたものがあった。絶対負けたくないと思った」今大会でも似た状況で最終日を迎えてみると、先週の悔しさがふつふつと湧き上がってきた。「先週は他の選手のスコアが気になってしまった。今週は18番のパットまで油断しなければ勝てるとカツを入れて、自分の世界でプレーが出来た」スコアこそ伸ばしきれなかったが充実感に満ちたプレーをした最終日。貫禄すら漂う磐石の勝利だった。
ウィニングパットは15センチのボギーパット。少し締まりの悪いフィニッシュにガッツポーズも控えめだった。
今季3勝目を挙げた石川遼の4日間を振り返る
国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」の最終日、2打差の首位でスタートした石川遼が最終的には2位に5打差のトータル12アンダーで今季3勝目を挙げた。アクセル全開を誓って最終日を迎えた石川だったが序盤は気合いが空回り。チャンスにつけながらもバーディパットをことごとく外し悪い流れを自ら作り出すと、難易度の高い5番でボギーが先行。その後もスコアを伸ばせず前半をノーバーディ・1ボギーと精彩を欠いた内容で折り返す。
しかし、石川にあせりはなかった。一時は9アンダーまでスコアを落とし後続との差が気になってくるところだが「追いつかれた時のことは追いつかれてから考えればいい」と開き直ると、後半ようやくバーディハンターの血が覚醒。12番、14番のバーディでスタート時のスコア11アンダーに復帰すると15番ロングでは2オンからバーディ、17番ロングもバーディを奪い、最終ホールを残して気がつけば2位とは6ストロークの大差。「18番のティに来たときここまで良くやったなと自分を褒めてしまったのがちょっと早かったですね」とボギーフィニッシュに苦笑いを浮かべたが、難コースを相手に唯一の2ケタアンダーで快勝。安定したプレーぶりで頂上まで登りつめた。
先週の「VanaH杯KBCオーガスタ」でも最終日を最終組で迎えたが土壇場で逆転を許し3位。先週のホールアウト後には「良いプレーは出来たし勝ち負けはしょうがない」とさばさばしたコメントを残した石川だったが、「自分が思っていたよりも、内に秘めていたものがあった。絶対負けたくないと思った」今大会でも似た状況で最終日を迎えてみると、先週の悔しさがふつふつと湧き上がってきた。「先週は他の選手のスコアが気になってしまった。今週は18番のパットまで油断しなければ勝てるとカツを入れて、自分の世界でプレーが出来た」スコアこそ伸ばしきれなかったが充実感に満ちたプレーをした最終日。貫禄すら漂う磐石の勝利だった。