<ダンロップ・スリクソン福島オープン 最終日◇24日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(6,961ヤード・パー72)>
“新星”と呼ばれる選手が多く登場する「ダンロップ・スリクソン福島オープン」。今年もトップ10に20代の選手が7人入るなど、若い力が爪痕を残す大会となった。
【写真】石川遼、2年ぶりVを逃してこの表情
今年の大会をトータル20アンダーで制した秋吉翔太(27歳)は、開幕前から何度も「思い入れの強い試合」と今大会のことを話した。これは、予選会から本戦出場権を獲得し、当時のツアー自己最高順位となる6位タイに入った昨年大会に起因する言葉だ。「去年はチャンスを生かして、この大会がきっかけになりシード権獲得もできた」と自負する大会。今年はツアー2勝目という最高の結果を出し、その「思い入れ」はますます強くなっただろう。
2位の山岡成稔もツアー未勝利の25歳。そして石川遼(26歳)と並びトータル17アンダーの3位に入ったのが22歳の池村寛世だ。
今年からシード選手としてツアーに臨む池村は、「合格点」とこの4日間を評価した。しかし、一方で「もっと伸ばせたかなと思います。前半に入れられる距離のパットを外してしまいました。本当はここでもう少し賞金を稼ぎたかったけど」と悔いも残した。それでも次戦の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」に向けて、「すごく自信になった」と、今後に繋がる戦いとなったことを話すその顔は明るかった。
この他、「早く優勝して勢いをつけたい」と積年の思いを語った5位タイの大堀裕次郎(26歳)や、「1つのミスで気持ちが切れるのが課題。この結果を続けて、初めてシード権獲得や優勝争いが見えてくると思う」と話した7位タイの松原大輔(23歳)も優勝争いに加わった選手だ。
松原と並び7位タイとなった時松隆光(24歳)は、2016年大会でツアー初優勝を飾ると、その後、昨年の「ブリヂストンオープン」、今年の「関西オープン」と2勝を追加。現在約4186万円で賞金ランク首位に立つ、ツアー屈指の実力者へと飛躍した。しかし、初優勝当時は下部ツアーを主戦場にする若手選手の1人だった。
トップ10は逃したが、3日目にツアーでの18ホール最多アンダーパータイ記録を打ち立てた香妻陣一郎(23歳)も、11位タイという順位以上のインパクトを残した。今回活躍した選手のなかからも、秋吉、時松の系譜を継ぐ選手は現れるのか? “出世大会”を経て成長をする男達の今後にも注目したい。(文・間宮輝憲)
“新星”と呼ばれる選手が多く登場する「ダンロップ・スリクソン福島オープン」。今年もトップ10に20代の選手が7人入るなど、若い力が爪痕を残す大会となった。
【写真】石川遼、2年ぶりVを逃してこの表情
今年の大会をトータル20アンダーで制した秋吉翔太(27歳)は、開幕前から何度も「思い入れの強い試合」と今大会のことを話した。これは、予選会から本戦出場権を獲得し、当時のツアー自己最高順位となる6位タイに入った昨年大会に起因する言葉だ。「去年はチャンスを生かして、この大会がきっかけになりシード権獲得もできた」と自負する大会。今年はツアー2勝目という最高の結果を出し、その「思い入れ」はますます強くなっただろう。
2位の山岡成稔もツアー未勝利の25歳。そして石川遼(26歳)と並びトータル17アンダーの3位に入ったのが22歳の池村寛世だ。
今年からシード選手としてツアーに臨む池村は、「合格点」とこの4日間を評価した。しかし、一方で「もっと伸ばせたかなと思います。前半に入れられる距離のパットを外してしまいました。本当はここでもう少し賞金を稼ぎたかったけど」と悔いも残した。それでも次戦の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」に向けて、「すごく自信になった」と、今後に繋がる戦いとなったことを話すその顔は明るかった。
この他、「早く優勝して勢いをつけたい」と積年の思いを語った5位タイの大堀裕次郎(26歳)や、「1つのミスで気持ちが切れるのが課題。この結果を続けて、初めてシード権獲得や優勝争いが見えてくると思う」と話した7位タイの松原大輔(23歳)も優勝争いに加わった選手だ。
松原と並び7位タイとなった時松隆光(24歳)は、2016年大会でツアー初優勝を飾ると、その後、昨年の「ブリヂストンオープン」、今年の「関西オープン」と2勝を追加。現在約4186万円で賞金ランク首位に立つ、ツアー屈指の実力者へと飛躍した。しかし、初優勝当時は下部ツアーを主戦場にする若手選手の1人だった。
トップ10は逃したが、3日目にツアーでの18ホール最多アンダーパータイ記録を打ち立てた香妻陣一郎(23歳)も、11位タイという順位以上のインパクトを残した。今回活躍した選手のなかからも、秋吉、時松の系譜を継ぐ選手は現れるのか? “出世大会”を経て成長をする男達の今後にも注目したい。(文・間宮輝憲)