＜長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント 最終日◇8日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ（7,178ヤード・パー72）＞

様々な特別賞が用意されている「長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ」。そのうち、重永亜斗夢がイーグル賞2つと長嶋茂雄賞※を受賞した。

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重永はティボックスが前に出て306ヤードとなった14番（パー4）でワンオンに成功。8mのパットを沈めてイーグルとする。さらに18番（パー5）では残り113ヤードの3打目を52度で打つとピン右に着弾したボールはスピンがかかり直接カップに。

この2つのイーグルで14番は25万円（100万円均等割。4人達成）、18番で100万円（100万円均等割。重永のみ）、そして18P（2イーグルで12P、6バーディで6P）を獲得し、長嶋茂雄賞100万円もゲット。ボーナス総額225万円に「ツイていましたね。絶不調なのに運が良かった。ショットは本当にひどいので。初優勝よりうれしいかもしれない（笑）」と笑みをこぼした。

国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」で初優勝を挙げたものの、その後は5試合連続で予選落ちを喫するなど苦しんだ重永。「体調も悪かったし、気持ち的にもずっと勝つことを目標にやってきていざ勝つとコントロールが難しい部分もあった。余裕が出てきたのもあって、ゴルフにガッと集中できていなかった」とトンネルに入ってしまった。

だが、6月の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」で予選を突破して改めて感じた。「3日目、最終日と悪かったのですが、しぶとく食らいついていくのが自分のゴルフと再認識できました。ようやく気持ちが入ってきました」。

今日のボーナスはそんな思いが通じたのでは、とも。「今日も調子が悪い中でも気持ちを切らさなかったことで、こういう結果になったんだと思う。“あがってナンボ”というスタイルを見失うと自分のゴルフができなくなってしまう。しっかりと割り切ることが大事」。改めて泥臭さを思い出した29歳。ボーナス以上に収穫の大きい一週間だった。（文・秋田義和）

※長嶋茂雄賞
イーグル・バーディなどの獲得数をポイント化し、大会期間中に最も多くのポイントを獲得した選手が受賞者となる。アルバトロス10P、ホールインワン8P、イーグル6P、バーディ1P。