＜キヤノンオープン　第1ラウンド＞◇9日◇戸塚カントリー倶楽部(7,167ヤード・パー72)

　神奈川県にある名門・戸塚カントリー倶楽部・西コースを舞台に開幕した、国内男子ツアー「キヤノンオープン」の初日。石川遼がプレジテンツカップで不在の中、注目を一身に集めた賞金ランキング2位の池田勇太が初日から爆発。アイアンショットが冴えに冴え、1イーグル・7バーディ・1ボギーの圧巻のゴルフで8アンダー単独首位に立った。

主役は勇太！賞金ランキング首位返り咲きと1億円突破狙う！

　9時35分に10番ティからスタートした池田は11番パー3のティショット時にギャラリーの携帯電話が鳴るアクシデント。切り返しのタイミングだったため、スイングを途中で止められず、打ったボールはグリーンを外し左へこぼれてしまう。そこからの2打目はピンを約3メートルオーバー、これを決めきれずボギーとしてしまう。続く12番では2打目を1.5メートルに寄せるも、これを決めきれずパー。「ライン上にスパイクマークがあった。今日は自分の日じゃないと思った」と言う池田だったが、流れが変わったのが13番パー5。

　3打目、残り94ヤードをPSで打った球はワンバウンドしてそのままカップに吸い込まれチップインイーグル。「つきそうな感じはしてた。このイーグルで流れが変わった」と本人が言うようにここから快進撃が始まる。続く14番ではバーディ、そして前半の上がり3ホールで連続バーディを奪取し、折り返し時点で首位タイとなる。そして、後半でも勢いは止まらず5、7、9番でバーディを奪取。好調なアイアンショットを武器に快調にスコアを伸ばし、上がってみれば8アンダー、コースレコードタイとなる“64”を叩き出し、初日単独首位に立った。

　同じ組のディフェンディングチャンピオン井上信は5アンダー5位タイ、今季2勝挙げている藤田寛之は4アンダー11位タイと揃ってスコアを伸ばしていて、「非常にいいメンバーと回れて気持ちよくプレーできている。同じ組の選手のスコアがいいと波に乗れる」と池田は明日も同じメンバーでラウンドすることを楽しみにしている様子を見せた。