<ISPS ハンダマッチプレー選手権 事前情報◇25日◇鳩山カントリークラブ(7,115ヤード・パー72)>
国際スポーツ振興協会(ISPS)主催の「ISPSハンダマッチプレー」の1、2回戦が26、27日に行われる。この大会は1、2回戦が7月末、3回戦〜決勝が9月初旬に行われる変則日程で、ツアー最高賞金2億3000万円のビッグトーナメントだ。
【写真】女子ツアーでも『THE ATTAS』が流行?
国内男子ツアーでは、主要シャフトメーカー各社が既に秋発売の最新モデルをツアー投入済み。そんな中、複数の選手が10年以上使った手に馴染むシャフトを替える動きが目についた。まずは、クラブ契約フリーでヘッドに『M3 460』を選ぶ薗田峻輔の話だ。
「ボクはずっとグラファイトデザイン党で、『ツアーAD DI』を10年くらい使ってましたが、セガサミーで新作の『ツアーAD VR』に替えました。すごく『DI』に似ているんですよね。手元がしっかりしていて振りやすい。中先にしなりを感じるんですが、強い球ですごくスピン量が減ったんですよ。大体、3、400回転『DI』より減らせたのが決め手で、思い切って替えました。合わなければ戻せばいいだけですし」(薗田峻輔)
長年使った『DI』から変更するというのは、「スコティッシュ・オープン」で松山英樹が『BB』に一時替えたこととも重なる(松山は全英オープンで『DI』に戻したが)。また、長年『ツアーAD クアトロテック』を使用する小平智も、フジクラ『スピーダーエボリューションV』と新しい『RS』の組み合わせをテスト、高評価を示しているという(未だ変更はしていない)。
変わり種としては、先日の地区大会「北陸オープン」で優勝した北村晃一だ。こちらも10年間『ツアーAD PT』を使用していたが、最新作『THE ATTAS』の5Xに移行して優勝(ヘッドは『MP Type-II』)。素人目にはリスク要因にも思えるが、なぜ、そんなに愛して使い慣れたシャフトを替えるのか。
「勝ったのはシャフトじゃなくパターが入りまくったからです。『PT』から替えたのは、スイングが進化してきて少し合わなくなったから。ずっと7Xで去年6Xに替えましたが、思うところがあって直近で『THE ATTAS』の5Xを使ってたまたま勝てました。でも、本当は『ATTAS CoooL』の5Xが本命で、今週もこれでいきます。両方とも振りやすいので、使い慣れた『PT』に似ていると言えば似ているのかもしれませんね。
最新シャフトは軽量でも強度があって、50グラム台でも違和感はないです。飛びやヘッドスピードアップを求めるとかではなく、少し“余裕”がほしいんです。やっぱり4日間安定させるためには、調子のいい時だけ振れるものではなく、余裕を持って振った時でもいい球が出るクラブが理想。ボク個人の考えですが、いま5Xを使う選手は周りにいっぱいいますよ」(北村晃一)
10年という歳月を考えれば、現在も同じスイング、体力、フィーリングであるわけがない。加えて、ヘッドも進化するし、シャフト自体にも軽量化の波が訪れている。過去には「70グラム台のXが当たり前」だった男子プロでも、考えに変化が起きても何らおかしくない。(文・長岡幹朗)
国際スポーツ振興協会(ISPS)主催の「ISPSハンダマッチプレー」の1、2回戦が26、27日に行われる。この大会は1、2回戦が7月末、3回戦〜決勝が9月初旬に行われる変則日程で、ツアー最高賞金2億3000万円のビッグトーナメントだ。
【写真】女子ツアーでも『THE ATTAS』が流行?
国内男子ツアーでは、主要シャフトメーカー各社が既に秋発売の最新モデルをツアー投入済み。そんな中、複数の選手が10年以上使った手に馴染むシャフトを替える動きが目についた。まずは、クラブ契約フリーでヘッドに『M3 460』を選ぶ薗田峻輔の話だ。
「ボクはずっとグラファイトデザイン党で、『ツアーAD DI』を10年くらい使ってましたが、セガサミーで新作の『ツアーAD VR』に替えました。すごく『DI』に似ているんですよね。手元がしっかりしていて振りやすい。中先にしなりを感じるんですが、強い球ですごくスピン量が減ったんですよ。大体、3、400回転『DI』より減らせたのが決め手で、思い切って替えました。合わなければ戻せばいいだけですし」(薗田峻輔)
長年使った『DI』から変更するというのは、「スコティッシュ・オープン」で松山英樹が『BB』に一時替えたこととも重なる(松山は全英オープンで『DI』に戻したが)。また、長年『ツアーAD クアトロテック』を使用する小平智も、フジクラ『スピーダーエボリューションV』と新しい『RS』の組み合わせをテスト、高評価を示しているという(未だ変更はしていない)。
変わり種としては、先日の地区大会「北陸オープン」で優勝した北村晃一だ。こちらも10年間『ツアーAD PT』を使用していたが、最新作『THE ATTAS』の5Xに移行して優勝(ヘッドは『MP Type-II』)。素人目にはリスク要因にも思えるが、なぜ、そんなに愛して使い慣れたシャフトを替えるのか。
「勝ったのはシャフトじゃなくパターが入りまくったからです。『PT』から替えたのは、スイングが進化してきて少し合わなくなったから。ずっと7Xで去年6Xに替えましたが、思うところがあって直近で『THE ATTAS』の5Xを使ってたまたま勝てました。でも、本当は『ATTAS CoooL』の5Xが本命で、今週もこれでいきます。両方とも振りやすいので、使い慣れた『PT』に似ていると言えば似ているのかもしれませんね。
最新シャフトは軽量でも強度があって、50グラム台でも違和感はないです。飛びやヘッドスピードアップを求めるとかではなく、少し“余裕”がほしいんです。やっぱり4日間安定させるためには、調子のいい時だけ振れるものではなく、余裕を持って振った時でもいい球が出るクラブが理想。ボク個人の考えですが、いま5Xを使う選手は周りにいっぱいいますよ」(北村晃一)
10年という歳月を考えれば、現在も同じスイング、体力、フィーリングであるわけがない。加えて、ヘッドも進化するし、シャフト自体にも軽量化の波が訪れている。過去には「70グラム台のXが当たり前」だった男子プロでも、考えに変化が起きても何らおかしくない。(文・長岡幹朗)