＜ブリヂストンオープン　2日目＞◇23日◇袖が浦カンツリークラブ・袖が浦コース(7,138ヤード・パー72)

　千葉県にある袖が浦カンツリークラブ・袖が浦コースで開催されている、国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」。2日目を終えて、大会ホストプロの池田勇太、終盤猛チャージを見せた小田孔明がトータル10アンダーで首位、1打差の3位タイに鈴木亨、この日“65”と爆発した片山晋呉がつけている。石川遼はトータル2アンダー29位タイ、ディフェンディングチャンピオンの矢野東はトータル5アンダーの10位タイに順位を上げている。

遼、足踏み2アンダー29位タイ…首位池田の背中が遠のく

　初日の19位タイから一気に優勝戦線に加わってきた片山は「序盤短いバーディパット外したりして、平凡に終わるのかなと思ったら後半にきましたね。良い感じにいけると思います」とこの日のスコアに満足といった様子でコメント。この日も「20本くらい持ってきた」というパターの中から昨日とは違うものを選び即実戦投入。パターチェンジに「狙いはない」と語りながらも、後半はチャンスをことごとく沈めビッグスコアにつなげてみせた。

　特別な思いで臨んだ「日本オープン」で連覇はならなかったものの、秋のビッグタイトルに向け調整をしてきたことで好調は持続している。だが、どうしても気持ちが乗ってこない。昨年念願の永久シード獲得、さらに今年の「マスターズ」での4位など目標としてきたことを次々と達成してしまったことで今季は燃え尽き症候群に悩まされてきた。シーズンも終盤を迎えようかという時期に入ったが、「日本オープンでちょっと入ったけど、燃えないですね気持ちが」と未だハリがない。若手の台頭も気にならないと語る王者が、その若手代表格の池田勇太と同組でどんなプレーを見せるのか注目が集まる。

　その池田は「キヤノンオープン」から痛めている右手首の痛みに悩まされながらも、「痛きゃ我慢すりゃいい」と歯を食いしばり奮闘。初日に引き続き“67”の好スコアをマークし首位タイに浮上してみせた。トーナメントに大きいも小さいもないと普段から公言している池田だが、今大会は地元開催でアマチュア時代から出場している上に契約先のブリヂストン主催とあって燃えないはずはない。義理堅い男は最高の恩返しをするべく、気合い十分で決勝ラウンドに臨む。