2022年の男子ツアーを振り返ると、賞金王に輝いた比嘉一貴や比嘉に次ぐ2位の星野陸也ら、20代が活躍する一年だった。ここではツアープロコーチ・石井忍が、国内男子賞金ランキングでトップ10に入った選手たちのスイングを連続写真で分析し、23年の活躍を占う。
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2022年初の賞金王に輝いた比嘉一貴 右ヒジのポジションを変えずインパクトでボールを押し込む【男子TOP10 ドライバー連続写真解説】
2022年賞金王に輝いた比嘉一貴のスイングを解説!
配信日時:2023年1月22日 07時30分
2022年の男子ツアーを振り返ると、賞金王に輝いた比嘉一貴や比嘉に次ぐ2位の星野陸也ら、20代が活躍する一年だった。ここではツアープロコーチ・石井忍が、国内男子賞金ランキングでトップ10に入った選手たちのスイングを連続写真で分析し、23年の活躍を占う。
今回は賞金ランキング1位の比嘉一貴のスイングを解説。22年は国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」、「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」、「Shinhan Donghae Open 2022」、「ダンロップフェニックストーナメント」と4勝を挙げ、初の賞金王を戴冠した。
そんな比嘉のスイング特長について石井は「トップでボールをつかまえる体勢をつくって、あとは右ヒジのポジションを変えずにインパクトを押し込んでいます」と、話す。
つかまったボールを打つトップの形とは?
「トップのときにフェースが真上を向いていてシャットめに上げています。この時点でボールがつかまる準備ができているので、あとは体を回すだけという体勢をつくれている。飛距離を出すのは回転スピード。ダウンスイングで右ヒジのポジションを変えないので、フェースの向きがブレない。だから安定しています」
ショットの安定感はさらにあった。
「切り返した後、ヒザがアドレスの向きに戻ったときに左腕が地面と平行。捻転差がちゃんとできている。あとは体を回すだけで、インパクトでボールをしっかり押し込める。そしてインパクト以降で一気に解放。いわゆるレイトヒット、リリースポイントを遅らせることでさらに弾道を安定させています」
比嘉は昨シーズンのパーセーブ率1位、平均ストローク2位と安定したゴルフを見せた。その秘訣はトップでつかまったボールが打てる体勢をつくっているところ。これならコスリ球に悩んでいるアマチュアだってマネできそうだ。
初の賞金王となった比嘉の今年の活躍にも期待だ。(文・高木彩音)
■石井忍(いしい・しのぶ)1974年生まれ、千葉県出身。東京学館浦安高等学校、日本大学のゴルフ部で腕を磨き、98年プロテスト合格。2010年にツアープロコーチとして活動を始め、多くの男女ツアープロを指導。また「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアへの指導にも力を入れている。
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