<関西オープン 事前情報◇15日◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)◇6869ヤード・パー70>
「あっという間に過ぎましたね」。2週前の「中日クラウンズ」のあと、1週間のオフを過ごした石川遼。今週は2008年にプロ初優勝を挙げた思い出の舞台「関西オープン」に出場する。
1週間のオフはトレーニングと練習に励んだという。トレーニングはパフォーマンス維持を目的とし、週に6回取り組んだ。ショットの調子は上向きで「(ピンを)狙える状況が増えてきている」と報告。スイングが良くなるにつれて「同じ球が打てる確率が少し上がった」と安定感が増し、いままで自信がなかったシーンでも「アグレッシブにいきたくなっている」と気持ちの変化を明かした。
「ゴルフの感触が良くなってきているのは、自分にとってはいいニュース。プラスに受け止めていきたい」
調子が上向きだからこそ、自分への期待感も高まりやすくなる。「メンタルのコントロールなど難しいこともある」。今週は気負いすぎないように、気持ちのコントロールをしっかり行いつつ、攻めのゴルフを展開していくつもりだ。
現在のテーマは「(自分がいま)できる確率が高いものをさらに高くする。それを駆使してゴルフをやっていく」と、自身が苦手なことを克服することよりも、自分の強みをさらに磨き上げることに重きを置いている。そういったテーマを持つことで「突拍子もない球が出る確率が下がった」と大きなミスの心配は減っている。
2週間ぶりに立つ舞台だからこそ、攻めのゴルフで初日からスコアを伸ばして行きたい。(文・高木彩音)