＜ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント　初日◇18日◇取手国際ゴルフ倶楽部（茨城県）◇東コース（6804ヤード・パー70）、西コース（6544ヤード・パー70）＞

亀代順哉は、昨年のQTはサードで敗退してファイナルに進むことができず、出場優先順位となるQTランキングは187位。今季のレギュラーツアー出場は難しい状況だが、開催コースの取手国際ゴルフ倶楽部とスポンサー契約を結び、主催者推薦でレギュラー出場のチャンスを得た。その初日は西コースでボギーフリーの「64」をマークして、トップと2打差の6アンダー・6位タイと好スタートを切った。

そんな亀代の横には昨年の7月7日に入籍した最愛の妻、慈（めぐみ）さんの姿がある。「初めは1人で（キャディなしのセルフ）やろうと思っていたんですけど、彼女がすごくポジティブな人なので、キャディをしてみたら面白いんじゃない？と2人で軽く話していたんです」。そんな会話がきっかけとなり、妻から「本当にやってみたい」と初タッグが実現した。

慈さん自身、ゴルフはするものの競技ゴルファーではなく、もちろんキャディの経験はない。ロープの外から夫を応援したことがあっても、ロープの中でサポートするのは初めてのことだ。そんな妻に対し「やっぱりいい意味でリラックスさせてくれる。彼女自身が新鮮な気持ちでやっているから、それを見ながらこっちも笑顔になる。本当にラウンド中も変わらずポジティブな感じでずっと元気な人です」と話す。

亀代自身も明るい人間だが、「18ホール回るとなったらどこかでメンタルコントロールが難しいところもある。いい意味で彼女が補ってくれるというか」と感謝の言葉が続く。亀代がバーディを獲れば「私が獲らせてあげた」と妻が言い、「そんなことないぞ」と夫が返す。そんな会話をしながら明るい雰囲気のまま、いい流れを切らさずにボギーなしのラウンドにつなげた。

「たぶんきょうは『おいしいものを食べさせろ』って言うんじゃないかと思います（笑）。楽しい週末を迎えられるように明日まず頑張ります」。今年初めてのレギュラーツアーで、しかもスポンサーのコースでの大会。そんなプレッシャーも2人なら最後まで楽しく乗り切れそうだ。（文・下村耕平）