<ANAオープン 3日目◇16日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7066ヤード・パー72>
杉山知靖が3日間トータル12アンダーで4位タイに躍り出た。初日の降雨によるサスペンデッドに続いて、2日目も日没のためサスペンデッドとなった今大会。杉山の3日目は第2ラウンドの6番ホールから競技を再開した。
「グリーン上から競技再開だったのですが、最初の8メートルくらいのバーディパットが入って、流れがよくなりました。ショットはピンを刺し、パットはラインに乗って、出来すぎだと思います」と振り返った。
スタートのバーディパットを皮切りに、第2ラウンドはバックナインで2つのバーディを重ね、前日5番までの1バーディ・1ボギーと合わせて3アンダー。ここでトータル6アンダーの18位タイとした。
そして第3ラウンド。徐々に乾いてきたグリーンは「スピードが速くなってきて、例年の輪厚と同じようになり、やりやすかった」と話したように、1イーグル・6バーディを奪取。2つボギーを叩いたものの、6つスコアを伸ばしてトータル12アンダー・4位タイにつけた。
「長い一日が続いて、きょうは31ホールをラウンド。後半から疲れが出ましたが、輪厚は相性がいいコース。まだ優勝を意識するのは早いと思いますが、あす最終日は一打一打に集中して挑みます」と、気持ちを引き締める。
杉山は7月17日に北海道苫小牧市で速度超過の道路交通法違反で逮捕された。その後、略式起訴が確定。8万円の罰金を支払って手続きは終了したが、「日本プロゴルフ選手権」と「横浜ミナトChampionship ~Fujiki Centennial~」を反省の意を表して自ら欠場。ツアーには8月下旬の「Sansan KBCオーガスタ」から復帰して3戦連続予選落ち。4戦目となる今大会、奇しくも同じ北海道の地でツアー2勝目となるか。(文・河合昌浩)