<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 事前情報◇17日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)◇東コース(6804ヤード・パー70)、西コース(6544ヤード・パー70)>
プロ2名、アマチュア2名のフォーマットで回る今大会。蝉川泰果は東北福祉大の同期、鈴木晃祐と同組となった。その鈴木に対して蝉川は「本当に僕が大学3年生まで勝てなかった相手なので、コウスケよりいいスコアで回れるように頑張りたい。ライバル心をコウスケには抱いていますね」と話すほどメラメラ燃えている。
鈴木はQTランキング30位で、今年は下部のABEMAツアーを主戦場に戦っている。そのABEMAでは先週2勝目を挙げて、現在2連勝中。ABEMAの賞金ランキングトップに立つ。一方、蝉川は大学4年生だった昨年、「日本オープン」を含むツアー史上初のアマチュア2勝を達成。今年に入って「関西オープン」でプロ初優勝を挙げた。その大会で鈴木は3位タイに入っている。
「待ってくれて、『おめでとう』と言ってくれました。そのあと、中日クラウンズの練習ラウンドで一緒に回りました。でも試合でしかどれだけ上手くなっているかわからないのですごく楽しみです。僕が最後に回ったときより上手くなっているんだろうな。いま一番勢いに乗っているんじゃないかと思うので」と思いを巡らす。
2021年に日体大の中島啓太、22年に東北福祉大の蝉川がツアーでアマチュア優勝を成し遂げ、世間では同い年の2人のライバル関係がクローズアップされているが、蝉川本人の感覚はちょっと違う。「啓太、啓太と言われているんですけど、大学のとき、啓太はあまり大学の試合に出ていなくて、僕とコウスケが一緒のチームでずっと同じ大会に出ていたので、そういう意味でライバル心が強いのは鈴木晃祐です」と言い切る。
今季、レギュラー1勝の蝉川と、ABEMAツアー2連勝中の鈴木。そして、2人のアマチュアが同組で回る。「コウスケとツアーで回る日が早かったのはびっくり。今回は全員と会話しながら回ると思うんですけど、すごくいつもと違った雰囲気でやれるんじゃないかというところでワクワクしていますね」と心を躍らせる予選ラウンド。2人のライバル対決にも注目したい。(文・下村耕平)