最終日に自己ベストタイの「63」をマーク。53位タイから一気に21位タイにまで上昇した小木曽喬。

「今日はアイアンがよかったですね。手首のコックのリリースをできるだけ我慢しようと思った結果、感覚がよくなりました」

今までは、リリースの早さをいろいろ変えようとしていたが、そうではなく、単純に頭の中でリリースを遅くしようというイメージを浮かべるだけで、自然と遅くなったそう。

「でも、どうせなら最終日は優勝争いとか、緊張感のある場面で戦いたいですね」

それでも今大会の21位タイは今季の自己ベスト。次回は優勝争いに期待しています！

この日7アンダーの「65」をマークし、7位タイフィニッシュを決めた小田孔明。

ワンオンを狙える18番パー4（389ヤード）ではパーだったが、

「ティイングエリアについたときは風がなかったのに、待っている間にアゲンストになったんだよね。キャリーで290ヤードを打たなければいけない状況だっただけに、アゲンストだと自分の距離では届かない。それが残念だった」

と、“風のいたずら”でバーディフィニッシュはならず。

「でも、調子自体は悪くないし、7アンダーは上出来。今年は優勝できそうな雰囲気はありますよ」

と、さわやかな笑顔でコースを去った40歳。元賞金王の復活は近い？

同じ黒宮幹仁コーチにスイングを見てもらっていることで、オフには松田鈴英と一緒に合宿を行ったという梅山知宏。その松田が、同週の国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で優勝争いに絡みながらも3打差の3位タイに敗れたことを告げると、

「惜しかったですね。でも、今は他人のことよりも自分ですよ。なんとかしないと。でも、調子は悪くないので、来週のミズノオープンでがんばりたいですね。ああいう距離が長くて広いところは嫌いじゃないんで」

トータル9アンダーの21位タイに終わって、少々がっくり気味の梅山だったが、気持ちを切り替えてコースを後にした。妹弟子に続き、ぜひとも優勝争いに絡んでほしい！

最終日は赤いグローブをはめてプレーしていた中西直人。

「全12色あります。ウエアが地味になってきているので、グローブぐらい派手にしようかなと」

と、“お祭り男”の異名通り（？）プレーだけでなく、出で立ちも派手な中西選手。

最終日は「73」と1つ落とし、さすがに昨日よりも落ち込んでいた様子だったが、

「ただ、ギャラリーに（グローブを）あげちゃうので、いつも10個ぐらいなくってしまいます」

さすが、太っ腹！　サービス精神旺盛なナイスガイへ、ギャラリーからも大きな声援が飛んでいました。

国内初戦の「東建ホームメイトカップ」では優勝争いを繰り広げるなど、5年ぶりの勝利へ一段と気合いが入っているのは、今年41歳を迎えるベテラン・小田孔明。

第3ラウンドは2日連続となる「69」をマーク。存在感を放ったが、

「できればもう少し伸ばしたかったけど、さすがにこの暑さ（30・1度）とアップダウンのコースはキツかった…」と、ホールアウト時には汗だくだった小田。

それでも、やはり今季は調子がいいらしい。

「途中、ティショットを左に引っかけたんだけど、跳ね返ってきたラッキーもあるからね。3アンダーはまずまずですね」

と、笑顔でコースを後にした。最終日も“天敵”の暑さに負けず、猛チャージを期待しています！

今大会には24人のアマチュアが出場。その内、6人が決勝ラウンドに進出したが、珍しくも（？）アマチュア2人と3日目をラウンドしたのが26歳の出水田大二郎だった。

「まるでフューチャーゴルフツアーみたいでしたよ（笑）」

プロとしては負けられん！　と出水田が思ったかどうかは定かではないですが、この日の出水田は6バーディ・2ボギーの「68」と4つスコアを伸ばすことに成功。見事に“プロ”としての力を示しました。

ともに回った真鍋和馬、細野勇策ら高校生2人にも、大きな刺激となったに違いない。

3日目を終えてトータル9アンダー・8位タイの好位置につける池村寛世。ツアー初優勝に向けてひた走る、23歳の新鋭だが、この日のラウンドでは“ある後悔”が…

「初日、2日目の前日にパットの練習をしなかったら、翌日はパットがよく入っていたんです。でも、昨日パットの練習をしちゃったんですよね。そうしたら今日は入らなかった」

確かに初日、2日目のパット数はともに「28」をマークしたが、3日目は「30」と今ひとつ。

「だから、3日目のラウンド後はパットの練習はしませんでした。たぶん、最終日は入るでしょう」

と、ニヤリ。パットに苦しんでいる皆さんは、ラウンド前の練習を控えてみるのもアリかも？

先日の「全米プロ」の活躍で一躍時の人となったジャズ・ジェーンワタナノンド。今年1月の「SMBCシンガポールオープン」を優勝し、日本ツアーメンバーに登録した。そんな新鋭が好きな日本食は…

「回転寿司には毎日いってます！好きなネタは中トロとサーモンと…、全部好きですね」

現在の賞金ランク1位は庶民派だけど、「毎日」となるとなかなかです。

「（全米プロ終わりは）時差ボケがひどかった。ご飯をたべたらスリーピングです」

新鮮なネタと、良質な睡眠で、さらなる活躍が期待できそうです。

プロ野球・日本ハムファイターズのスイッチヒッター・杉谷拳士内野手が、左右両打席で、しかも2打席連続ホームランを打って話題になったが、ゴルフ界でもスイッチヒッターの存在がクローズアップされている。それが高橋慧。たが、初日は左打ちは封印…

「レフティ用のクラブは6番、8番アイアン、ピッチングウェッジの3本です、今回はそれらのクラブに合った距離が残らず、まだ使っていません」

う〜ん、早く見てみたいもの。番手だけでなく、こんなチャンスポイントもあるようで

「初日は、ラウンド中にカメラマンの方が多くきたホール（13番）があって、3打目を打つときに距離が合わなくても左で打とうと思ったのですが…キャディに止められました（笑）。明日はカメラマンに囲まれたら、左で打ちたいと思います！」

たくさんのシャッター音がある方が燃えるのは、目立ちたがり…ではなくてプロ魂ですよね！ぜひ期待してます！

「アジアパシフィック　ダイヤモンドカップ」では予選通過したもののトータル12オーバー・49位タイだった大槻智春。オープンウイークには、こんな方法で気分転換をした。

「あまりにもゴルフがひどかったので、先週は読書をしました。タイトルは忘れましたが、“1万時間の法則”について書かれた本です。練習時間にも関係すると思うし、国内ツアーで戦う意味でも、今後世界で戦っていくにはどうしたらいいのか考えました」

話を聞いて、実にアスリートらしい読み方だなと感心。直近の1万時間を何に使ったかなど皆目見当もつかないわたくし…。タイトルを思い出してもらい、ぜひ一読してみたい。。