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出場資格1212位からシーズン3勝 19歳の“シンデレラボーイ”が男子ツアーに進撃!【久常涼インタビュー】

下部ツアーでシーズン3勝を挙げ、レギュラーツアーの出場権をつかみ取った破格のルーキー!久常涼とは、どんな選手なのだろうか?(取材/出島正登 撮影/鈴木祥)

配信日時:2021年9月29日 11時00分

今週から、国内男子ツアーに破格のニューカマーがやってくる。下部のAbemaTVツアーで今季3勝を挙げた『久常涼』だ。

昨年18歳でプロ転向、今年の春に高校を卒業したばかりの新人。ツアーの出場優先順位を決めるQTは1212位と、下部ツアーも出場が厳しい位置。推薦で参戦した「太平洋クラブチャレンジトーナメント」で3位タイに入って翌週の出場につなげると、そこでも6位タイ。3試合目の「ジャパンクリエイトチャレンジin福岡雷山」で初優勝を挙げた。

下部ツアーでシーズン3勝を挙げると、そのシーズンはレギュラーツアーに昇格できる。先日の「ISPS HANDA ヒーローになれ!チャレンジトーナメント」で3勝目を達成し、この権利を行使した初めてのプレーヤーになった。「アマチュアタイトルに興味はありませんでした」と気持ちよく言い切る型破りなルーキーの、唯一無二の人柄やゴルフ観に迫る。

■団体競技はつまらない ゴルフに本腰を入れた理由は「自己中の極み」

――ゴルフを始めたのは3歳からと聞きましたが。
「はい。3歳なので記憶は正直無いんですけど、最初はお父さんの練習について行った感じでした。本格的にやり始めたのは小学校の1年生くらいからです」

――きっかけはお父さんだったんですね。
「そうですね。家の近くに地域のみんなでやっているような雰囲気の練習場があって、もともとゴルフは身近な環境でした。車で15分くらいのところに3〜4件練習場があるんですが、その中に作陽高校の監督さんがやられている緑ヶ丘ゴルフ練習場があって、そこに行くようになってから色々と教えてもらいながらゴルフをするようになりました」

――最初はお父さんにゴルフを教えてもらっていたんですか?
「そうですね。でも半分以上聞いてなかったですけど。(笑)」

――プロになって改めてきっかけを与えてくれたお父さんはどんな存在ですか。
「きっかけを作ってくれたのは本当にありがたいと思っています。土日とかも付きっきりでコースに練習に行っていたので、当時は「頭おかしいな」と思っていましたけど、本当に感謝しています。でもそれくらいしてくれたから今があると思っていますし、朝から晩までショートコースに行ってショートゲームの練習をしたり、いろんな思い出はありますね」

――やり始めてすぐにゴルフにハマった感じですか。
「いえ、当時は本当は練習も全然行きたくなくてゴルフをするのが嫌だったんです。(笑)」

――お父さんもゴルフはかなりの腕前?
「いえ、全然です。100切りゴルファーって感じです」

――小学校の頃はゴルフ以外に好きなスポーツはあったんですか?
「小学校3年くらいまでサッカーをやっていました。サッカーは楽しかったんですけど、団体競技の誰かのミスで負けたりする部分が面白くなくて、それでつまんないなと思うことがあってゴルフにという感じです。ゴルフだったら全部が自分の責任なので、全部自分主導の世界のゴルフは自分に合っているなと思います。自己中の極みですよね」

■初優勝は、憧れの存在との優勝争い

――作陽に進もうと決めたのも自分の考え?
「そうです。迷うこともありませんでした。そんな最高の環境があったので、ある意味でエレベーターのような感じで上がっていった感じで、本当に周りの環境には恵まれていたと思います。田舎の良さというか、上手い人が色々教えてくれたり、試合に連れて行ってくれたり、本当にみんなで応援してくれていたので、そういう環境があったからこそでききたんだと思います」

――作陽と言えば渋野日向子プロが先輩になりますよね。やはり憧れの存在ですか?
「はい。渋野さんはもちろんリスペクトなんですけど、自分の中では幡地(隆寛)さんが小さい頃からの憧れなんです。練習しているのをよく見ていましたが、300ヤード先のターゲットに連発で当てるのなんか、幡地さんにしかできないことだと思いますし、ああいう魅せるゴルフをできるようになりたいとずっと思ってきました」

――じゃあ初優勝のときに、その憧れの幡地プロとの優勝争いは格別の思いだったのでは?
「はい、嬉しかったです」

――実際にプロを意識したのはいつ頃?
「中学生くらいにはこれでやっていこうとは思っていました。ただ、思っていてもなれるかどうかは別なので、自分がどこまでできるのかという気持ちでやっていました。ただ、中学2年の時に初めてツアーに出場して、その時にこんな舞台でゴルフができるのはいいなと思ったのは、ある意味でプロを目指すきっかけだったのかもしれません」

――その試合はマンデー(大会出場のための予選会)か何かを通過して?
「そうです。マンデー自体も初めてでした。マンデーに出るための予選会があって、それを通過することができました。そのときに全体2位くらいで通過できて、“こんなもんだったら”という言い方は悪いですけどこういう感じだったらなんとかなるんだと思った記憶はあります。もちろん本戦では通用しなかったですけど、それでもそういう世界を見られて、そのときにはここで生きていこうと思っていました」

■本当は、米国の大学に行きたかった “高卒プロ”を選んだ理由

――大学進学は考えなかった?
「日本の大学からもお話はいただいていたんですが、個人的にはアメリカの大学に行きたかったんです。ただ、コロナの影響でそれも難しくなって、それでプロ転向を選びました」

――もともと海外志向が高かったんですか?
「ナショナルチームに入れてもらって海外の試合を色々と経験させてもらったのが大きかったですね。ナショナルチームに入ることは自分の中でも目標だったので、そこでの経験は大きかったです」

――具体的にどういう部分で影響を受けた?
「そうですね。世界基準というか、ゴルフの技術的なことだけではなく、トレーニングだったり栄養面だったり、全部がゴルフを上手くなるために必要なんだと教わりました。最初はゴルフを上手くなるために練習していましたけど、技術だけじゃダメなんだと、ゴルフに対する考え方が変わりました」

――アマチュアタイトルには興味がないと以前話していましたが?
「そうですね。興味がないというか、仮にアメリカに行けていたら、世界レベルの同世代の選手の中で戦えるわけですから、全米アマとかにも出たり、その中で戦えるようになれば必然的にPGAツアーも狙えるだろし、そういうゴルフに早くなりたかったというのはありました」

■QT1212位、“無職”からの快進撃 5年以内には米国へ

――今年は出場機会がほぼ期待できない状態で、仮に快進撃のきっかけになった太平洋チャレンジで3位に入れてなかったら、今の自分はどうなっていたか想像できますか?
「試合がなかったら今年のQTを頑張るしかないので、少し腐っていたかもしれませんね。昨年のQTを失敗した時は、本当に職が無い状態でどうしようかと思っていましたから、本当に1212位からのリベンジを達成できてよかったです」

――プロになって試合に出るたびに成長しているように感じましたが、その辺りの実感は?
「それはありました。試合を重ねるごとに何かつかむものがありました。試合ごとに成長できたポイントはそれぞれあったと思います」

――好きなコースというか相性のいいコースは?
「勝てば好きなコースになります。基本的にはみんながドライバーが持てないようなコースかもしれません。ドライバーに自信がある程度あるので、そういうコースで自分だけが持てるというのは強みかと。そういう意味では初優勝した福岡雷山は好きなコースですし、そこで勝てたというのは自信にもなりました。」

――シーズン中はオフを作っていますか?
「最近、作るようになりました。でも何をしているというわけじゃなく、スポーツ選手としてはあまりよろしくない「何もしない」って感じなんですけど。(笑)でも温泉に行ったりするのは好きですね。サウナは苦手で温泉も20分ほどしか入らないんですけど、でもリフレッシュにはなっています。あと、ハイキングレベルですけど運動を兼ねて山登りをしたりもします。試合で色んなところに行くようになって、その土地土地の綺麗なところに行ったりするのは好きですね。「こんなとこ1人で絶対行かんやろ」ってとこに行ったりしています」

――長い目で見たときの今後の目標を聞かせてください。
「来年シード権を確実に獲って、3年以内にレギュラーツアーで勝つというのは一つの目標です。その頃にはPGAツアーも経験し、5年以内にはPGA ツアーを主戦場にできるようにしたいです。世界一の選手になれるような準備をしてしていきたいと思います」

■久常涼(ひさつね・りょう)

岡山県出身。2002年9月9日生まれ、身長175センチ。プロ転向は2020年で、今年が実質のルーキーイヤー。『ジャパンクリエイトチャレンジin福岡雷山』で初優勝を飾ったほかAbemaTVツアーで2勝を挙げる活躍。昨年のクオリファイングトーナメントで失敗しランキング1212位からのリベンジを見事果たした。今最も将来が期待されるプレーヤーのひとり。

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