• カテゴリ別に見る
  • ギア
  • レッスン
  • ライフ
  • 漫画
  • ALBA TV TOP
  • 新着動画
  • マイナビネクストヒロインツアー
  • トッププロのレッスン
  • 話題のギア・ゴルフクラブ
  • 女子プロの素顔に迫る
  • バラエティ / 密着ドキュメント
  • ゴルフニュース / 業界情報
  • プロコーチのレッスン
  • 注目のネクストヒロイン
  • トーナメント中継
  • ゴルフ界のSNS
  • 雑誌出版
  • ショッピング
  • ゴルフ場予約
  • 連載
  • ゴルフ辞典
  • プレゼント
  • ALBA 公式SNS
  • facebook
  • X
  • instagram
  • LINE お友達登録
  • YouTube (ALBA TV)
  • 関連サイト
  • Regina-Web
  • マイナビネクストヒロイン公式
  • 掲載されている全てのコンテンツの無断での
    転載、転用、コピー等は禁じます。
    © ALBA Net

    ALBA Net  ゴルフ

    メルマガ登録
    注目!
    • 女子プロ写真館
    ツアー情報

    JGTOツアー

    国内男子

    ミュージシャンとの異色タッグで生まれたV あの高橋真梨子もまさかの展開に【名勝負ものがたり】

    歳月が流れても、語り継がれる戦いがある。役者や舞台、筋書きはもちろんのこと、芝や空の色、風の音に至るまでの鮮やかな記憶。かたずを飲んで見守る人の息づかいや、その後の喝采まで含めた名勝負の舞台裏が、関わった人の証言で、よみがえる。

    配信日時:2022年3月1日 23時00分

    • JGTO
    この記事の写真 1 枚を見る
    “異色タッグ"の実現は、友利勝良が軽い気持ちでつぶやいた一言がきっかけだった。
    1995年の夏、博多の夜。友利は知人のミュージシャン、ヘンリー広瀬・高橋真梨子夫妻らと食事をしていた。

    友利はこの時、スコットランドのセントアンドリュースで行われた全英オープンから帰ったばかり。予選ラウンド2日間を終え飛ばし屋のジョン・デイリーらとともに首位。最終的には24位だったが「世界のトモーリ」としてその名を轟かせて帰国したばかりだった。

    その席で広瀬夫妻から「北海道へ旅行に行く」と聞かされた友利に、あるアイディアが浮かんだ。

    「ヘンリーさん、それならマッチプレーでキャディやってよ。どうせ1回戦で終わるからさ。その後、は空くから一緒にゴルフでもしようよ」。

    約1か月後の8月31日に開幕する日本プロゴルフマッチプレー選手権の舞台は、北海道のニドムクラシックニスパコース。負けたら最後、次のステージには進めないトーナメント方式の戦いだけに、友利も多くは望んでいなかった。

    広瀬氏もこの誘いを「じゃあ、一度、やってみましょうか」と快諾したものの、このあと、とんでもない経験をすることになろうとは、知る由もなかった。

    北の大地を吹き渡る風が心地よい。初日から3日連続30度越えだった福岡・KBCオーガスタから苫小牧に舞台を移しての初日は晴れ、風速2メートル、気温23.5度という絶好のコンディション。

    友利は1回戦、1、2番と連続バーディの好発進で井戸木鴻樹に5アンド3の圧勝。高橋真梨子も応援に駆け付けたその前で「1日で終わる」と言った広瀬氏への約束を反故にする。

    しかし2回戦、3回戦が行われる大会2日目、友利の前に大きな壁が立ちはだかった。いずれも永久シード選手の中嶋常幸と倉本昌弘が相手だったからだ。簡単にいくはずがない相手だが、友利の勢いは完全に2人を上回った。

    ティーショットでは30ヤード近く置いて行かれるものの、後方から先に打ってチャンスにつける。バーディを量産していくことで、2打目、3打目をあとから打つ選手にプレッシャーをかける流れができていた。それほどこの日の友利のショットにはキレがあり、先手先手で主導権を握る展開に持ち込めていた。

    2回戦では中嶋を、3回戦では倉本を撃破して友利はついに準決勝へと駒を進めた。すでに2日目までの54ホール、慣れないキャディの仕事で広瀬氏は疲労困憊。宿舎に帰ると夫人からマッサージを受けなければならないほどだった。予定外の延長勤務はまだまだ続く。土曜日には36ホールの長丁場が待っていた。

    準決勝の相手は鈴木亨。日大ゴルフ部後輩の妻である女子プロ・丸谷京子をキャディに起用し、必勝を期してこの大会に臨んでいた。

    しかし試合は完全なワンサイド。友利は前半の18ホールで7個のバーディを奪って3アップ。後半もいきなり3連続バーディで一気に差を広げ、6アンド5の大差で鈴木を押し切ってしまった。

    全英で首位に立った勢いそのままに、決勝へと駒を進めた時の心境を、友利はこう振り返る。

    「91年から92年のシーズンは頸椎を痛めてゴルフがまったくできなかった。SWで30ヤードくらいのショットをしてみたら、やっぱり痛い。それで体をゆすったら首が痛くない。そういう打ち方をしたらボールが上がらなくなったんです。沖縄の強い風の中だから低いボールが打てる、とよく言われたけど、実は首を痛める前は高いボールを打っていたんです。それから3年くらいしか経っていなくて、あの頃はゴルフが続けられるだけでうれしくて、軽い気持ちで試合に出ていたんです」(友利)。

    18ホールで終わる。それは本音で、まさに無欲が生んだ快進撃だとも言えた。

    決勝の相手は元気いっぱいの若手、丸山茂樹。だが友利はいきなり3連続バーディを奪うロケットスタートを見せた。しかし丸山も4番、5番と奪い返し、息詰まる展開へもつれ込んでいく。

    最初の18ホールの後、アクシデントが起きる。新しいシューズが合わず、靴擦れができてしまった。友利は近くにいた運営スタッフが同じサイズだと聞き、履いていたシューズを借りる。

    ところが「シューズの中で足が滑る感じがして」再び元のシューズに戻すことになる。それでも19ホール目、22ホール目とバーディを奪い3アップ。いよいよ優勝が見えてくる。

    ここで無欲の友利とは対照的に、バッグを担ぐ広瀬氏には緊張の色が見えてくる。初体験のキャディにもかかわらず、公式戦でいきなりの優勝争い。平常心でいろという方が無理な状況ではあった。

    ここで友利は機転を利かせる。試合中にもかかわらず、「歌でも歌いますか」と言い出すと、いきなり「5番街のマリー」を熱唱する。いうまでもなく、2人が参加していたペドロ&カプリシャスの名曲だ。

    「♪5番街へ、行ったならば〜マリーの家へ行き〜どんな暮らし、してい〜るのか、見てき〜てほ〜し〜い〜♪」。

    聞いていた広瀬さんは、思わず吹き出し、こう言ったという。「友利さん、そりゃ、全然違う歌だよ」。

    すっかりリラックスムードに包まれた友利・広瀬コンビ。24ホール目の6番では2オンした丸山に対し、友利は第2打で右のバンカーにつかまってしまう。約20メートルの難しいバンカーショットを残したが、これを見事1メートルにつけるスーパーショット。挽回を確信していた丸山が驚きの声を上げる。相手に行きかけた流れを引き戻す強烈な1打だった。さらに猛攻は続く。7番(25ホール目)でも値千金のチップインバーディ。ついに4アップまで差を広げた。

    丸山もこの後反撃に出る。ジワジワと盛り返し、33ホール目となる15番のパー5で2オンに成功。2パットのバーディで、友利の1アップと逆転に望みをつないだ。

    しかし、続く16番で友利が中嶋、倉本を撃破した時を再現するかのような2メートルを決めてバーディ。2アップでドーミーホールの17番を迎えた。

    若干打ち上げのパー3。190ヤードを5番アイアンで打った友利のショットは奥10メートルに1オン。丸山は8メートルのバーディパットを残した。

    友利はファーストパットを1メートルオーバー。丸山はこのバーディパットを決められず絶体絶命となった。

    慎重にウィニングパットを沈めた友利は、マッチプレー日本一の座に輝いた。

    長い長い、戦いを制してのビッグタイトル。この時、友利の胸に去来したものは「広瀬さんに、ゆっくりしてもらいたい、という気持ち」だったという。「旅行に行く予定もダメになって、したこともないキャディを(本選前日も含めて)8ラウンドもしたんですから。本当はやめたかったんじゃないですかね(笑)」。

    エピソードてんこ盛りの4日間。友利もこれが、プロ生活で最も印象に残る優勝だと言い切った。(取材・構成=日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川朗)
    “異色タッグ"の実現は、友利勝良が軽い気持ちでつぶやいた一言がきっかけだった。
    1995年の夏、博多の夜。友利は知人のミュージシャン、ヘンリー広瀬・高橋真梨子夫妻らと食事をしていた。

    友利はこの時、スコットランドのセントアンドリュースで行われた全英オープンから帰ったばかり。予選ラウンド2日間を終え飛ばし屋のジョン・デイリーらとともに首位。最終的には24位だったが「世界のトモーリ」としてその名を轟かせて帰国したばかりだった。

    その席で広瀬夫妻から「北海道へ旅行に行く」と聞かされた友利に、あるアイディアが浮かんだ。

    「ヘンリーさん、それならマッチプレーでキャディやってよ。どうせ1回戦で終わるからさ。その後、は空くから一緒にゴルフでもしようよ」。

    約1か月後の8月31日に開幕する日本プロゴルフマッチプレー選手権の舞台は、北海道のニドムクラシックニスパコース。負けたら最後、次のステージには進めないトーナメント方式の戦いだけに、友利も多くは望んでいなかった。

    広瀬氏もこの誘いを「じゃあ、一度、やってみましょうか」と快諾したものの、このあと、とんでもない経験をすることになろうとは、知る由もなかった。

    北の大地を吹き渡る風が心地よい。初日から3日連続30度越えだった福岡・KBCオーガスタから苫小牧に舞台を移しての初日は晴れ、風速2メートル、気温23.5度という絶好のコンディション。

    友利は1回戦、1、2番と連続バーディの好発進で井戸木鴻樹に5アンド3の圧勝。高橋真梨子も応援に駆け付けたその前で「1日で終わる」と言った広瀬氏への約束を反故にする。

    しかし2回戦、3回戦が行われる大会2日目、友利の前に大きな壁が立ちはだかった。いずれも永久シード選手の中嶋常幸と倉本昌弘が相手だったからだ。簡単にいくはずがない相手だが、友利の勢いは完全に2人を上回った。

    ティーショットでは30ヤード近く置いて行かれるものの、後方から先に打ってチャンスにつける。バーディを量産していくことで、2打目、3打目をあとから打つ選手にプレッシャーをかける流れができていた。それほどこの日の友利のショットにはキレがあり、先手先手で主導権を握る展開に持ち込めていた。

    2回戦では中嶋を、3回戦では倉本を撃破して友利はついに準決勝へと駒を進めた。すでに2日目までの54ホール、慣れないキャディの仕事で広瀬氏は疲労困憊。宿舎に帰ると夫人からマッサージを受けなければならないほどだった。予定外の延長勤務はまだまだ続く。土曜日には36ホールの長丁場が待っていた。

    準決勝の相手は鈴木亨。日大ゴルフ部後輩の妻である女子プロ・丸谷京子をキャディに起用し、必勝を期してこの大会に臨んでいた。

    しかし試合は完全なワンサイド。友利は前半の18ホールで7個のバーディを奪って3アップ。後半もいきなり3連続バーディで一気に差を広げ、6アンド5の大差で鈴木を押し切ってしまった。

    全英で首位に立った勢いそのままに、決勝へと駒を進めた時の心境を、友利はこう振り返る。

    「91年から92年のシーズンは頸椎を痛めてゴルフがまったくできなかった。SWで30ヤードくらいのショットをしてみたら、やっぱり痛い。それで体をゆすったら首が痛くない。そういう打ち方をしたらボールが上がらなくなったんです。沖縄の強い風の中だから低いボールが打てる、とよく言われたけど、実は首を痛める前は高いボールを打っていたんです。それから3年くらいしか経っていなくて、あの頃はゴルフが続けられるだけでうれしくて、軽い気持ちで試合に出ていたんです」(友利)。

    18ホールで終わる。それは本音で、まさに無欲が生んだ快進撃だとも言えた。

    決勝の相手は元気いっぱいの若手、丸山茂樹。だが友利はいきなり3連続バーディを奪うロケットスタートを見せた。しかし丸山も4番、5番と奪い返し、息詰まる展開へもつれ込んでいく。

    最初の18ホールの後、アクシデントが起きる。新しいシューズが合わず、靴擦れができてしまった。友利は近くにいた運営スタッフが同じサイズだと聞き、履いていたシューズを借りる。

    ところが「シューズの中で足が滑る感じがして」再び元のシューズに戻すことになる。それでも19ホール目、22ホール目とバーディを奪い3アップ。いよいよ優勝が見えてくる。

    ここで無欲の友利とは対照的に、バッグを担ぐ広瀬氏には緊張の色が見えてくる。初体験のキャディにもかかわらず、公式戦でいきなりの優勝争い。平常心でいろという方が無理な状況ではあった。

    ここで友利は機転を利かせる。試合中にもかかわらず、「歌でも歌いますか」と言い出すと、いきなり「5番街のマリー」を熱唱する。いうまでもなく、2人が参加していたペドロ&カプリシャスの名曲だ。

    「♪5番街へ、行ったならば〜マリーの家へ行き〜どんな暮らし、してい〜るのか、見てき〜てほ〜し〜い〜♪」。

    聞いていた広瀬さんは、思わず吹き出し、こう言ったという。「友利さん、そりゃ、全然違う歌だよ」。

    すっかりリラックスムードに包まれた友利・広瀬コンビ。24ホール目の6番では2オンした丸山に対し、友利は第2打で右のバンカーにつかまってしまう。約20メートルの難しいバンカーショットを残したが、これを見事1メートルにつけるスーパーショット。挽回を確信していた丸山が驚きの声を上げる。相手に行きかけた流れを引き戻す強烈な1打だった。さらに猛攻は続く。7番(25ホール目)でも値千金のチップインバーディ。ついに4アップまで差を広げた。

    丸山もこの後反撃に出る。ジワジワと盛り返し、33ホール目となる15番のパー5で2オンに成功。2パットのバーディで、友利の1アップと逆転に望みをつないだ。

    しかし、続く16番で友利が中嶋、倉本を撃破した時を再現するかのような2メートルを決めてバーディ。2アップでドーミーホールの17番を迎えた。

    若干打ち上げのパー3。190ヤードを5番アイアンで打った友利のショットは奥10メートルに1オン。丸山は8メートルのバーディパットを残した。

    友利はファーストパットを1メートルオーバー。丸山はこのバーディパットを決められず絶体絶命となった。

    慎重にウィニングパットを沈めた友利は、マッチプレー日本一の座に輝いた。

    長い長い、戦いを制してのビッグタイトル。この時、友利の胸に去来したものは「広瀬さんに、ゆっくりしてもらいたい、という気持ち」だったという。「旅行に行く予定もダメになって、したこともないキャディを(本選前日も含めて)8ラウンドもしたんですから。本当はやめたかったんじゃないですかね(笑)」。

    エピソードてんこ盛りの4日間。友利もこれが、プロ生活で最も印象に残る優勝だと言い切った。(取材・構成=日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川朗)
    連載

    名勝負ものがたり

    JGTO (国内男子) メニュー
    ツアーTOP
    年間日程
    ニュース一覧
    ライブフォト一覧
    ツアー登録選手
    記録成績

    JGTOツアー 週間アクセスランキング

    ツアー別に見る

    全ツアーTOPJLPGA (国内女子)
    JGTO (国内男子)LPGA (米国女子)
    PGA (米国男子)DP World (欧州男子)
    AsianLIV GOLF
    ステップアップネクストヒロイン
    PGAシニアABEMA
    アマチュア・他LADY GO CUP

    大会情報

    1. JGTO (国内男子)
      2024年11月21日 11月24日
      開催中
      カシオワールドオープン
    2. JLPGA (国内女子)
      2024年11月21日 11月24日
      開催中
      JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ
    3. PGA (米国男子)
      2024年11月21日 11月24日
      速報中
      ザ・RSMクラシック
    4. LPGA (米国女子)
      2024年11月21日 11月24日
      速報中
      CMEグループ・ツアー選手権
    5. DP World (欧州男子)
      2024年11月21日 11月24日
      速報中
      オーストラリアPGA選手権
    6. Asian
      2024年11月21日 11月24日
      開催中
      LINK香港オープン
    7. PGAシニア
      2024年11月22日 11月24日
      開催前
      いわさき白露シニア
    8. アマチュア・他
      2024年11月19日 11月22日
      開催中
      JLPGAファーストQT【A地区】
    9. アマチュア・他
      2024年11月19日 11月22日
      開催中
      JLPGAファーストQT【B地区】

    おすすめコンテンツ

    アルバをラインの友達に追加するバナー。アルバからおすすめの記事がラインに届きます

    関連サイト