• カテゴリ別に見る
  • ギア
  • レッスン
  • ライフ
  • 漫画
  • ALBA TV TOP
  • 新着動画
  • マイナビネクストヒロインツアー
  • トッププロのレッスン
  • 話題のギア・ゴルフクラブ
  • 女子プロの素顔に迫る
  • バラエティ / 密着ドキュメント
  • ゴルフニュース / 業界情報
  • プロコーチのレッスン
  • 注目のネクストヒロイン
  • トーナメント中継
  • ゴルフ界のSNS
  • 雑誌出版
  • ショッピング
  • ゴルフ場予約
  • 連載
  • ゴルフ辞典
  • プレゼント
  • ALBA 公式SNS
  • facebook
  • X
  • instagram
  • LINE お友達登録
  • YouTube (ALBA TV)
  • 関連サイト
  • Regina-Web
  • マイナビネクストヒロイン公式
  • 掲載されている全てのコンテンツの無断での
    転載、転用、コピー等は禁じます。
    © ALBA Net

    ALBA Net  ゴルフ

    メルマガ登録
    注目!
    • 女子プロ写真館
    ツアー情報

    JGTOツアー

    国内男子

    兄ジャンボ、同期の中嶋常幸を脇役に追いやった奇跡の逆転ドラマ【名勝負ものがたり】

    歳月が流れても、語り継がれる戦いがある。役者や舞台、筋書きはもちろんのこと、芝や空の色、風の音に至るまでの鮮やかな記憶。かたずを飲んで見守る人の息づかいや、その後の喝采まで含めた名勝負の舞台裏が、関わった人の証言で、よみがえる。

    配信日時:2022年8月2日 23時00分

    • JGTO
    今週の日本プロではどんなドラマが生まれるのか
    今週の日本プロではどんなドラマが生まれるのか (撮影:ALBA)
    この記事の写真 1 枚を見る
    四国で初開催となった伝統のプロ日本一決定戦。愛媛ゴルフ倶楽部でのクライマックスを前に、役者も揃っていた。3日目を終えての14アンダー・単独首位の座に、四国が生んだスーパースター・徳島出身のジャンボ尾崎がどっかりと座った。そのジャンボと1打差の2位につけたのは85、86年と賞金王に輝いている中嶋常幸(当時は中島、以下同じ)。同じ組の芹澤信雄とともに13アンダーでホールアウトしたが、先にスコアカードを提出。あえて尾崎との直接対決を選択した(編集部注:男子ツアーは提出順で翌日の組み合わせが決まる)。

    4打差に9人がひしめく大混戦。最終組の1組前には、すでに1985年の日本プロ(茨城・セントラル西)を制しているジャンボの次弟・ジェット尾崎も2打差の6位につけていた。小雨の降るあいにくのコンディションとなったが、1万6225人もの大ギャラリーが詰めかけていることが注目度の高さを証明していた。

    試合がサンデーバックナインに入ると、地元四国のファンにとっては期待を上回る展開となる。ターニング・ポイントは13番、200ヤードのパー3だった。ジェットの4番アイアンから放たれたティショットは、グリーンの右に外れるも約10メートルのPS(ピッチングサンド)でのアプローチが直接カップに吸い込まれる。トータル17アンダーとなり、この時点でジャンボとの差は「1」に詰まる。中嶋には逆に1打差を付けた形になった。

    この1打が、大逆転ドラマの起点となる。「それまでは優勝は無理かな、と思いながらプレーしていたんだけど、ここで潮目が変わったのを実感した。そう、自分で勝手に思っちゃったんだな(笑)」と振り返るジェット。このホールに来たジャンボも、同じく4番アイアンでグリーン右に外し、アプローチを2メートルと寄せきれず2パットのボギー。ついにジャンボとジェットが17アンダーの首位に並んだ。

    15番、370ヤードのパー4は2番アイアンで左のラフに曲げながらもPWで4メートルにつけバーディ。続く16番のパー5が圧巻だ。ドライバー、4番アイアンで2オンに成功。約10メートルのパットがカップに消えてイーグルを奪取。大きくジャンプして雄叫びを上げ、喜びを爆発させたジェットの勢いは止まらない。大詰めとなって来た17番、190ヤードのパー3は4番アイアンでグリーンの右奥にオーバー。ピンチと思われた7メートルのアプローチは、またもやカップに消えた。13番に続く、この日2つ目のチップインバーディだ。

    優勝争いの真っただ中で、13番からバーディ、ボギー、バーディ、イーグル、バーディという猛チャージ。一気に20アンダーの大台に乗せ大会新記録を達成した。ジャンボは1打届かず19アンダー。中嶋との接戦には勝ったものの、弟に足元をすくわれる形で2位に終わった。

    奇跡の逆転を振り返ってジェットはこう言った。「13番は右、17番は奥と、グリーンを外したとしても、上りのアプローチが残る、いわば『外してもいい』短いサイドの方に攻めて行って、グリーンをミスしてからのチップイン。この日のピンの位置は、固く行ったらパーは取れるけど、バーディは取れないピンの位置が多かった。だから後半バーディが取れたことで、達成感は大きかったよね」。

    トータル20アンダー。歴史あるトーナメントで樹立した最多アンダーパー記録は「もちろん大変な自信になった。それまでショットはいいけどパットが決まらず「バーディラッシュの尾崎」じゃなくて「バーディチャンスラッシュの尾崎」なんて言われたこともあったほどだから(笑)」。

    そんなありがたくない異名も、完全に返上することができた大逆転V。周囲から「弟がいい恩返しをしてくれたね」と祝福されたジャンボは「こんな恩返しはいらない!」と悔しさを露わにしたという。それを聞いたジェットは「うん、あの人はいつもそういう受け答えだから」と笑いながら、自分の勝ち方には及第点をつけた。

    「あのラストスパートは、自分のゴルフ人生の中でも最高のフィニッシュ。周囲も盛り上がってくれたけど、自分の心も最高に盛り上がった。好位置から差した、いい勝ち方だったと思いましたね。あの頃は競馬にも凝っていたから、こんな表現になったけど」。

    最強の兄、1975年秋のプロテストで同期合格の中嶋を相手に、会心の逆転劇。「ジャンボ3兄弟で最も素質に恵まれている」と評された男が、ようやくその本領を見せた13番からの6ホールだった。(取材・構成=日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川朗)
    四国で初開催となった伝統のプロ日本一決定戦。愛媛ゴルフ倶楽部でのクライマックスを前に、役者も揃っていた。3日目を終えての14アンダー・単独首位の座に、四国が生んだスーパースター・徳島出身のジャンボ尾崎がどっかりと座った。そのジャンボと1打差の2位につけたのは85、86年と賞金王に輝いている中嶋常幸(当時は中島、以下同じ)。同じ組の芹澤信雄とともに13アンダーでホールアウトしたが、先にスコアカードを提出。あえて尾崎との直接対決を選択した(編集部注:男子ツアーは提出順で翌日の組み合わせが決まる)。

    4打差に9人がひしめく大混戦。最終組の1組前には、すでに1985年の日本プロ(茨城・セントラル西)を制しているジャンボの次弟・ジェット尾崎も2打差の6位につけていた。小雨の降るあいにくのコンディションとなったが、1万6225人もの大ギャラリーが詰めかけていることが注目度の高さを証明していた。

    試合がサンデーバックナインに入ると、地元四国のファンにとっては期待を上回る展開となる。ターニング・ポイントは13番、200ヤードのパー3だった。ジェットの4番アイアンから放たれたティショットは、グリーンの右に外れるも約10メートルのPS(ピッチングサンド)でのアプローチが直接カップに吸い込まれる。トータル17アンダーとなり、この時点でジャンボとの差は「1」に詰まる。中嶋には逆に1打差を付けた形になった。

    この1打が、大逆転ドラマの起点となる。「それまでは優勝は無理かな、と思いながらプレーしていたんだけど、ここで潮目が変わったのを実感した。そう、自分で勝手に思っちゃったんだな(笑)」と振り返るジェット。このホールに来たジャンボも、同じく4番アイアンでグリーン右に外し、アプローチを2メートルと寄せきれず2パットのボギー。ついにジャンボとジェットが17アンダーの首位に並んだ。

    15番、370ヤードのパー4は2番アイアンで左のラフに曲げながらもPWで4メートルにつけバーディ。続く16番のパー5が圧巻だ。ドライバー、4番アイアンで2オンに成功。約10メートルのパットがカップに消えてイーグルを奪取。大きくジャンプして雄叫びを上げ、喜びを爆発させたジェットの勢いは止まらない。大詰めとなって来た17番、190ヤードのパー3は4番アイアンでグリーンの右奥にオーバー。ピンチと思われた7メートルのアプローチは、またもやカップに消えた。13番に続く、この日2つ目のチップインバーディだ。

    優勝争いの真っただ中で、13番からバーディ、ボギー、バーディ、イーグル、バーディという猛チャージ。一気に20アンダーの大台に乗せ大会新記録を達成した。ジャンボは1打届かず19アンダー。中嶋との接戦には勝ったものの、弟に足元をすくわれる形で2位に終わった。

    奇跡の逆転を振り返ってジェットはこう言った。「13番は右、17番は奥と、グリーンを外したとしても、上りのアプローチが残る、いわば『外してもいい』短いサイドの方に攻めて行って、グリーンをミスしてからのチップイン。この日のピンの位置は、固く行ったらパーは取れるけど、バーディは取れないピンの位置が多かった。だから後半バーディが取れたことで、達成感は大きかったよね」。

    トータル20アンダー。歴史あるトーナメントで樹立した最多アンダーパー記録は「もちろん大変な自信になった。それまでショットはいいけどパットが決まらず「バーディラッシュの尾崎」じゃなくて「バーディチャンスラッシュの尾崎」なんて言われたこともあったほどだから(笑)」。

    そんなありがたくない異名も、完全に返上することができた大逆転V。周囲から「弟がいい恩返しをしてくれたね」と祝福されたジャンボは「こんな恩返しはいらない!」と悔しさを露わにしたという。それを聞いたジェットは「うん、あの人はいつもそういう受け答えだから」と笑いながら、自分の勝ち方には及第点をつけた。

    「あのラストスパートは、自分のゴルフ人生の中でも最高のフィニッシュ。周囲も盛り上がってくれたけど、自分の心も最高に盛り上がった。好位置から差した、いい勝ち方だったと思いましたね。あの頃は競馬にも凝っていたから、こんな表現になったけど」。

    最強の兄、1975年秋のプロテストで同期合格の中嶋を相手に、会心の逆転劇。「ジャンボ3兄弟で最も素質に恵まれている」と評された男が、ようやくその本領を見せた13番からの6ホールだった。(取材・構成=日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川朗)
    連載

    名勝負ものがたり

    JGTO (国内男子) メニュー
    ツアーTOP
    年間日程
    ニュース一覧
    ライブフォト一覧
    ツアー登録選手
    記録成績

    JGTOツアー 週間アクセスランキング

    ツアー別に見る

    全ツアーTOPJLPGA (国内女子)
    JGTO (国内男子)LPGA (米国女子)
    PGA (米国男子)DP World (欧州男子)
    AsianLIV GOLF
    ステップアップネクストヒロイン
    PGAシニアABEMA
    アマチュア・他LADY GO CUP

    大会情報

    1. JGTO (国内男子)
      2024年11月21日 11月24日
      開催中
      カシオワールドオープン
    2. JLPGA (国内女子)
      2024年11月21日 11月24日
      開催中
      JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ
    3. PGA (米国男子)
      2024年11月21日 11月24日
      速報中
      ザ・RSMクラシック
    4. LPGA (米国女子)
      2024年11月21日 11月24日
      速報中
      CMEグループ・ツアー選手権
    5. DP World (欧州男子)
      2024年11月21日 11月24日
      速報中
      オーストラリアPGA選手権
    6. Asian
      2024年11月21日 11月24日
      開催中
      LINK香港オープン
    7. PGAシニア
      2024年11月22日 11月24日
      開催中
      いわさき白露シニア

    おすすめコンテンツ

    アルバをラインの友達に追加するバナー。アルバからおすすめの記事がラインに届きます

    関連サイト