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男子プロゴルファーの杉山知靖が性的暴行事件について謝罪「再起して報いたい」 今週からツアー復帰
出場停止処分が下っていた杉山知靖が謝罪会見を開いた。
配信日時:2024年11月11日 02時01分
今年7月23日に不同意性交等の容疑で逮捕され、その後、不起訴処分になったツアー通算1勝の杉山知靖が、11日、港区の日本ゴルフツアー機構(JGTO)事務所で取材を行い、今回の問題について謝罪した。
杉山は、今年5月7日に神奈川県茅ヶ崎市内の宿泊施設において飲食店勤務の女性に対する性的暴行の疑いがかかり、身柄を拘束された。それを受けて男子ツアーを管轄するJGTOは9月30日に、『今年11月10日までのツアー出場停止』の処分を下したことを発表していた。
停止処分解除から一夜明けて取材に応じた杉山は、深々と頭を下げ「このたびは大変お騒がせしてしまいましたこと、心よりおわび申し上げます」と謝罪。「大会主催者、スポンサー各社、ゴルフファンのみなさま、そして、選手のみなさまに私事でご迷惑をおかけしてしまったことを、深くおわび申し上げます」など気持ちを話した。
ツアー復帰は今週14日に開幕する「ダンロップフェニックス」(宮崎県・フェニックスカントリークラブ)から。「今回の件を猛省し、今後は自分が担っている立場と重い責任を強く自覚し、行動を徹底して参りたいと存じます。私を支え、応援してくださっているみなさまのためにもしっかりとゴルフと向き合い、再起し、報いていきたいと思っております」と決意を話した。
謝罪会見の席には杉山の弁護士と、JGTOの小山和顕事務局長も同席。小山氏からは、今回、杉山に下された『11月10日までのツアー出場停止』という裁定についての説明もされた。8月15日に行われた協会による事情聴取の結果をふまえ、9月2日にJGTOの諸星裕会長が委員長を務める懲戒・制裁委員会を実施。その結果、ジャパンゴルフツアー懲戒・制裁規程第13条に則り、下された。
小山氏は、「JGTO、プロゴルフ界の信頼を失墜させたことは明白」としつつも、「最終的に不起訴処分になったことも鑑み、11月10日までの出場停止処分になった」と説明。これについては「大会主催者には、『今大会から出場させていただきます』と話をしている。“快く”というのもあれですが、『分かりました、了承します』という言葉いただいた」とも話した。また選手たちにも選手会を通じ、連絡が入っているという。
この『11月10日まで』という期限については、「厳しいご意見も当然あった。JGTOとしても『今季いっぱい』という意見と、『不起訴になっているからもう少し軽くても』という声もあって。細かいところは割愛しますが、いろいろな意見がありました」とも明かした。
横浜市出身の杉山は高知・明徳義塾高から中央学院大を経て2015年にプロ転向。21年10月「ブリヂストンオープン」でツアー初優勝を挙げた。今季は10試合に出場して、トップ10が2度で賞金ランキングは現在61位。なお昨年7月にも道交法違反(速度超過)により逮捕されている。
【謝罪全文】
このたびは大変お騒がせしてしまいましたこと、心よりおわび申し上げます。大変申し訳ありませんでした。
並びに大会主催者のみなさま、スポンサーのみなさま、ゴルフファンのみなさまに大変ご迷惑をおかけしてしまったこと、並びに選手のみなさまに私事でご迷惑をおかけしてしまったことを深くおわび申し上げます。
今回の事件に関することは、相手様があることなので、当方の弁護士の方から(事件について)話をしてはならないと強く止められております。今回の件でご迷惑をおかけしてしまったことを猛省しているところではありますが、今週開催されますダンロップフェニックスから復帰させていただくことになりました。
今回の件を猛省し、今後は自分が担っている立場と重い責任を強く自覚し、行動を徹底して参りたいと存じます。また、私を支え、応援してくださっているみなさまのためにも、しっかりとゴルフと向き合い、再起し、報いていきたいと思っております。