<三井住友VISA太平洋マスターズ 3日目◇11日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
ツアー初優勝を目指す吉田泰基は3日目、順延となった第2ラウンド残りの4ホールを消化し、コースレコードタイに並ぶ「63」をマーク。続く第3ラウンドでは、1イーグル・3バーディ、1ボギー・1ダブルボギーの「68」。首位の今平周吾とは2打差、トータル10アンダーから逆転優勝を目指す。
単独首位で第3ラウンドをスタートした吉田は、前半に2つのバーディを奪って、後半12番でも伸ばした。しかし、13番をボギーとすると16番ではダブルボギーを叩いた。それでも、「あれが今日唯一のアンラッキーで、正直、そんなにメンタルもやられなかった」とすぐに気持ちを切り替えた。
そして、首位と4打差で迎えた18番パー5で魅せた。ピンまで残り265ヤードの2打目、3番ウッドで果敢に2オンを狙うと、手前2メートルにつけるスーパーショットとなった。「真っ暗で全然見えなくて、ギャラリーの歓声が『入れ!』といっていたので、グリーンに乗ったと分かりました」。これをしっかり流し込んで、長丁場となった一日をイーグルで締めくくった。
「そこまで(今平に)圧倒されていた。17番で『おめでとうございます』と独り言を言ったくらいなので」。元賞金王の気に押され続けたが、このイーグルで差は4打から2打に。一気に詰め寄った。
シード1年目の吉田は、兵庫県神戸市出身。親の影響で自称“阪神タイガース”ファン。1番ティのスタートコールでは『兵庫県神戸市の阪神ファン』と、紹介を受け「ガオ~」と虎ポーズを披露した。しかし、現地観戦の経験はなく、知っている選手は淡路市出身の虎のリードオフマン・近本光司外野手だけ。“にわか”ファン疑惑も浮上しているが、38年ぶりに日本一を達成した阪神に続く“アレのアレ”を目指す。
最終日最終組は今年9月の「ANAオープン」以来、自身2度目。その時は「73」とスコアを落とし、8位タイに終わっている。「自分に期待しすぎて、その時はふわふわしていて、全く自分のプレーができなかった。今週は全く期待していないので、まぁ“ボチボチ”とできれば」。25歳は気負わずに、優勝争いに挑む。(文・神吉孝昌)