<~全英への道~ミズノオープン 最終日◇26日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7461ヤード・パー72>
トータル11アンダー・首位タイからでた今平周吾。優勝&全英出場権獲得へ絶好の位置からスタートするも「74」とスコアを落とし、栄冠は手中からこぼれ落ちていった。
今年の「全英オープン」開催コースは『ロイヤル・トゥルーンGC』。同コースで開催されるのは2016年以来で、今平が海外メジャーに初出場した思い出の地というこもとあり、3日目を終えた時点で「3位以内に入って、また出たいという気持ちはあります」と意気込みを口にしていた。
そして迎えた最終日は、前半こそスコアを一つ伸ばしていたが、後半は13番でボギーを叩いてから「うまく流れに乗れなかった」。そして首位と1打差の2位で迎えた17番パー4が試合を決定づけた。左ラフからピンを狙ったセカンドは、グリーンに届かずバンカーに入ると、ショートサイドからの3打目はグリーンの傾斜に持っていかれてピンをはるかに通り過ぎ、反対側まで転がった。結局このホールを4オン2パットのダブルボギーとしてしまった。「(首位と)1打差あったので結構攻めて、狭いサイドを狙った結果なので、しょうがないかな」と結果は受け入れているものの、その表情は渋い。
18番でバーディを奪えば”全英切符”獲得圏内に入る状況だったが「チャンスがあったので、狙いに行きましたけど…」と5メートルのバーディパットは惜しくも外れ、 桂川有人、堀川未来夢がいる3位タイグループのままホールアウト。世界ランキング上位の桂川に切符を明け渡してしまった。グリーンを上がってから、堀川に歩み寄り出場条件を確認に行ったほど、全英を意識していた。
それでも「調子は上がっている」と今季自己最高位となる3位タイの結果を手にした今平は、6月6日から行われる「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で「悔しさをぶつけたいと思います」と雪辱を誓う。”多くを語らない男”は今季初優勝を渇望している。(文・齊藤啓介)