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    日本オープン

    日程 2023年10月12日-10月15日賞金総額 ¥210,000,000
    TV/ネット放送予定
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    欧州で自信を失った岩崎亜久竜 好調時の『ステルスプラス』に戻して日本オープン制覇【勝者のギア】

    日本オープンでツアー初優勝を挙げた岩崎亜久竜の14本をチェック。

    所属 ALBA Net
    下村 耕平 / Kohei Shimomura

    配信日時:2023年10月16日 23時30分

    • JGTO
    • 岩崎亜久竜
    日本オープンを制した岩崎亜久竜の14本は?
    日本オープンを制した岩崎亜久竜の14本は? (撮影:ALBA)
    • 1カ月前にドライバーを昨年使っていた『ステルスプラス』に戻した
    • ドライバーのロフトは10.5度と寝ている
    • ドライバーのフェース面
    • 下部ツアーを戦っていた2021年からドライバーのシャフトは『ベンタスブラック』一筋。フレックスは7X
    この記事の写真 36 枚を見る
    Round 4
    順位ScPLAYER
    1-8岩崎 亜久竜
    2-6石川 遼
    3-3堀川 未来夢
    3-3ブラッド・ケネディ
    3-3金子 駆大
    3-3幡地 隆寛
    3-3平本 世中
    8-2平田 憲聖
    8-2ショーン・ノリス
    10-1吉田 泰基

    <日本オープン 最終日◇15日◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪府)◇7315ヤード・パー70>
     
    「日本オープン」でツアー初優勝を挙げた史上7人目の選手となった岩崎亜久竜。ドライバーで300ヤードを超える飛距離に加え、深いラフもパワーで攻略して、石川遼の追撃を振り切った。

    1カ月前にドライバーを昨年使っていた『ステルスプラス』に戻した
    ドライバーのロフトは10.5度と寝ている
    ドライバーのフェース面
    下部ツアーを戦っていた2021年からドライバーのシャフトは『ベンタスブラック』一筋。フレックスは7X
    フェアウェイウッドは『ステルス』の3番と5番の2本
    2本のフェアウェイウッドのシャフトも『ベンタスブラック』で、フレックスは8X
    3番ウッドの顔
    3番ウッドのフェース面
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    1カ月前にドライバーを昨年使っていた『ステルスプラス』に戻した (撮影:ALBA)

    <日本オープン 最終日◇15日◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪府)◇7315ヤード・パー70>
     
    「日本オープン」でツアー初優勝を挙げた史上7人目の選手となった岩崎亜久竜。ドライバーで300ヤードを超える飛距離に加え、深いラフもパワーで攻略して、石川遼の追撃を振り切った。

    勝利を呼び込んだ4番アイアンを接写【写真】

    昨季は、未勝利ながら国内男子ツアーで賞金ランキング3位に入り、その資格で今季は欧州ツアーを主戦場にプレーしていた岩崎。しかし毎試合のように戦う国がかわる欧州では、気候の違いや食事の問題もあって、本来の力を発揮できず。15試合に出場して予選通過は3試合と苦しんだ。完全に自信を失って帰国し、日本に専念すると決めた2試合目の勝利だった。そんな岩崎の14本を見てみよう。

    ■1カ月前にドライバーを昨年のエースに戻す

    ドライバーは昨年モデルのテーラーメイドの『ステルスプラス』。今シーズンは最新の『ステルス2プラス』でスタートしたが、「ヨーロッパに行って自分がダメなときに、よく分からなくなったので、いいイメージのあるドライバーだったので戻してみようかなと思った」と、昨年の好調だったときに使っていたドライバーで感覚を呼び覚ました。「ここ1カ月くらい使っている」という。

    ロフトは10.5度とハードヒッターの岩崎にしては寝ているように感じる。「僕は周りの選手と比べて、球も低くてスピン量も入らないほうだと思っているので、それで10.5度にして補えるように考えています」と話す。

    そして、ヘッドが替わってもシャフトは同じ。飛ばし屋の使用者が多い『ベンタスブラック』を2021年から使用している。『ベンタスブラック』を初めて投入した21年の下部ツアー「太平洋クラブチャレンジ」ではプレーオフまで進んで2位となった。

    岩崎は『ベンタスブラック』について、「癖がなくて、自分のスイングに合っている気がします。本当に曲がらないです」と気に入っている。3番と5番の2本のフェアウェイウッドも昨年モデルの『ステルス』に『ベンタスブラック』の組み合わせ。フジクラのツアー担当によると「21年からスペックは変わらず、フェアウェイウッドのチップカット量を調整したりする程度です」と、岩崎はもう3年近く『ベンタスブラック』愛用していることになる。

    最終18番パー5のセカンドショットでは、目の前の松の木を避けるために、左の池に打ち出してスライスをかけ、2オンに成功した
    最終18番パー5のセカンドショットでは、目の前の松の木を避けるために、左の池に打ち出してスライスをかけ、2オンに成功した
    最終18番パー5のセカンドショットでは、目の前の松の木を避けるために、左の池に打ち出してスライスをかけ、2オンに成功した
    最終18番パー5のセカンドショットでは、目の前の松の木を避けるために、左の池に打ち出してスライスをかけ、2オンに成功した
    最終18番パー5のセカンドショットでは、目の前の松の木を避けるために、左の池に打ち出してスライスをかけ、2オンに成功した
    最終18番パー5のセカンドショットでは、目の前の松の木を避けるために、左の池に打ち出してスライスをかけ、2オンに成功した
    最終18番パー5のセカンドショットでは、目の前の松の木を避けるために、左の池に打ち出してスライスをかけ、2オンに成功した
    最終18番パー5のセカンドショットでは、目の前の松の木を避けるために、左の池に打ち出してスライスをかけ、2オンに成功した
    最終18番パー5のセカンドショットでは、目の前の松の木を避けるために、左の池に打ち出してスライスをかけ、2オンに成功した
    ウイニングショットを放った4番アイアンは21年モデルの『P790』
    4番アイアンの顔はシャープ
    4番アイアンのフェース面
    4番アイアンのシャフトは『ダイナミックゴールド105 X100』
    5番アイアンからPWまではマッスルバックの『P7MB』
    7番アイアンのフェース面
    アイアンセットとウェッジのシャフトは『ダイナミックゴールド EX ツアーイシュー』
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    最終18番パー5のセカンドショットでは、目の前の松の木を避けるために、左の池に打ち出してスライスをかけ、2オンに成功した (撮影:米山聡明)

    ■勝負を決定づけたのは4番アイアン

    ウイニングショットとなったのは、最終18番パー5のセカンドショット。1打差のトップでバーディを獲れば勝利が近づく場面で、ドライバーでのティショットは右の林に。2オンは難しいかに思われたが、テレビ塔による救済で左にドロップできたこともあり、4番アイアンでスライスをかけて2オンに成功。難なく2パットでバーディを奪った。これで1つ後ろの組で回る石川との差を2打に広げ、実質的に18番のセカンドショットが勝負を決定づけた。

    その4番アイアンは21年モデルのテーラーメイド『P790』。見た目はシャープだが、芯が広く、球が上がりやすい構造となっている。そして、5番からピッチングウェッジまでは、マッスルバックのテーラーメイド『P7MB』をイン。昨年は21年モデルだったが、今年は最新モデルにチェンジしている。

    グリップはバックラインが強調されたゴルフプライド『MCC アライン』を大学時代から使っている
    2週前から55度と60度のウェッジ2本をバックラインなしに変更
    ウェッジのロフトバリエーションは、50度、55度、60度
    50度のシャフトフレックスはアイアンと同じX100、55度と60度はS300となっている
    ややグースがついた60度のウェッジ
    1 / 5
    グリップはバックラインが強調されたゴルフプライド『MCC アライン』を大学時代から使っている (撮影:ALBA)

    ■グリップは大学時代からバックライン入り

    ドライバーから50度のウェッジまではバックラインが強調されたゴルフプライド『MCC アライン』を使う。「大学生の時に周りに『いいよ』って勧められて、しっかり握れるのでそのまま替えられずにずっと同じグリップを使っています」という。

    55度と60度のウェッジ2本もずっとバックライン入りを使用していたが、日本オープン前週の「ACNチャンピオンシップ」から、バックラインのない『MCC』に変更した。これについては、「ウェッジはフェースを開くときに気になるので替えて、それが良かったので使っています」と話す。

    遅いグリーンに合わせてミスヒットに強いスコッティ・キャメロン『ファントムX T5.5 プロトタイプ』を投入した
    岩崎が選んだツノ型のショートスラント
    パターのフェース面
    パターのバックフェース
    パターのグリップはオーソドックスな細め
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    遅いグリーンに合わせてミスヒットに強いスコッティ・キャメロン『ファントムX T5.5 プロトタイプ』を投入した (撮影:ALBA)

    ■遅いグリーンに合わせてパターをチェンジ

    今回の日本オープンでは、この夏の猛暑の影響によりグリーンがダメージを受け、スピードを出すことができなかった。昨年大会はスティンプメーターで13.5フィートの高速グリーンだったが、今大会は10フィートちょっと。つまり、昨年の4メートルのタッチで打つと、今年は3メートルで止まってしまうことになる。

    これを受けて岩崎は、コーチを務める黒宮幹仁氏の助言で、ブレード型のパターからツノ型のスコッティ・キャメロン『ファントムX T5.5 プロトタイプ』にチェンジ。「今週はグリーンが遅くて、ストロークが大きくなって芯を外す確率が増えるので、ミスヒットに強いパターにしたほうがいいと。試したら本当に良かったので使いました」。

    データを見てみると、岩崎の大会4日間の平均パットは『1.61』、バーディ数は『20』で、ともに全体1位を記録。多くの選手が苦しんだグリーン上でいかに好調だったかが分かる。

    また『ファントムX』は米ツアーではジャスティン・トーマスやマックス・ホーマ(ともに米国)が使用しており、スコッティ・キャメロンのツアー担当によると、「ブレード型のようにナチュラルにイン・トゥ・インのストロークができるので、スムーズに移行しやすい」という。普段はブレード型を使う岩崎も違和感なく投入できたのだ。ショットは慣れ親しんだクラブで調子を取り戻し、パターはグリーンスピードに合わせて替えたことで、悲願のツアー初優勝を達成した。

    岩崎は今週、日本開催の米国男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」に出場する。「攻めてミスしたときもリカバリー能力がすごい」と欧州選手たちのプレーを目の当たりにし、「自分に足りないところを理解できた」と、ショートゲームの練習時間を増やしてきた。「川村(昌弘)さんのようにヨーロッパで活躍して、最終的には松山(英樹)さんと同じアメリカで」。その成果を米ツアーのフィールドで発揮できるか注目したい。

    【岩崎亜久竜の優勝クラブセッティング】
    1W:テーラーメイド ステルスプラス(10.5度/VENTUS BLACK 7X、45インチ)
    3,5W:テーラーメイド ステルス(15,18度/VENTUS BLACK 8X)
    4I:テーラーメイド P790(21年モデル/DG105 X100)
    5I~PW:テーラーメイド P7MB(DG EX TOUR ISSUE X100)
    50度:タイトリスト ボーケイ SM9(50-08F/DG EX TOUR ISSUE X100)
    55度:タイトリスト ボーケイ SM9(56-14F/DG EX TOUR ISSUE S300)
    60度:タイトリスト ボーケイ ウェッジワークス プロトタイプ(DG EX TOUR ISSUE S300)
    PT:スコッティ・キャメロン ファントムX T5.5 プロトタイプ
    BALL:テーラーメイド TP5

    ボールはテーラーメイド『TP5』を使う

    ボールはテーラーメイド『TP5』を使う (撮影:ALBA)

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