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J・パグンサンが衝撃の14本新品V ドライバーは「5ヤード伸びて、曲がりが少なくなった」【勝者のギア】

ゴルフパートナー PRO-AMで優勝したジュビック・パグンサン(フィリピン)のバッグをのぞいてみると、何と14本全部新品だった!

所属 ALBA Net編集部
長岡 幹朗 / Mikoro Nagaoka

配信日時:2023年5月23日 15時30分

<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 最終日◇21日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)◇東コース(6804ヤード・パー70)>
 
ツアー唯一のプロアマ形式の大会は、単独首位で出た45歳のジュビック・パグンサン(フィリピン)が大会レコードのトータル23アンダーで逃げ切り、2021年「~全英への道~ミズノオープン」以来の2勝目を果たした。

その優勝会見では衝撃の事実が明かされた。「今週はドライビング、アイアン、パッティングがとてもよかった。今週からドライバーもアイアンもウェッジもパターもすべて新しいクラブで臨んで、それが成功した」。開幕から5戦目にして、ドライバーからパターまで、14本すべておろしたてのクラブでプレーしていたのだ。バッグを見ると、確かにどのクラブもピッカピカに輝いている。
 
2年前には3本抜いた11本で初優勝を果たし、大きな話題となった。今回は新たな武勇伝が加わった形で、その週にいきなり14本替えて優勝したという話は聞いたことがない。その中身を見てみると、すべて今年からクラブ提供を受けるタイトリスト製。「基本的に前のクラブと大きな違いはないけど、使ったときの感触が気に入った」と本人はさらりと話す。一般ゴルファーでも、14本全部新品のクラブでいきなりベストスコアを出せと言われたら難しいだろう。
 
開幕戦では前作の『TSi』シリーズのドライバーを使用していたが、今大会では最新の『TSR2』に替えて「5ヤードほど飛距離が伸びたことと、曲がりが少なくなったことが優勝につながった」と話す。最終日のフェアウェイキープ率は78.57%で1位。4日間でも5位にランクインしている。

タイトリストのツアー担当、小林大三氏に話を聞くと、「シャフトは規制ギリギリの45.75インチで、振れば280ヤード台後半のキャリーが出る。45歳で300ヤード飛んでいます。ただ、普段は振らずにコントロール重視で打っています。シャフトを『TOUR AD CQ』に替えてから、飛距離が出るようになりましたね」と教えてくれた。今大会では9度のヘッドで優勝したが、10度のヘッドも持っており、体調によって使い分けていくという。

2本のフェアウェイウッドと、21度のユーティリティの白いスコアラインの中央の部分を、台形型に黒く塗っている
2本のフェアウェイウッドはタイトリスト『TSR2』
ユーティリティは1本。タイトリスト『TSR2』の4番を入れている
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2本のフェアウェイウッドと、21度のユーティリティの白いスコアラインの中央の部分を、台形型に黒く塗っている (撮影:ALBA)

また、2本のフェアウェイウッドと、21度のユーティリティはスコアラインの白い線を台形型に黒く塗っている。理由を聞くと「黒くするのが好きなんだ(笑)」と本人ははぐらかす。外側だけ白い線を残して、フェースの中央部だけきれいに黒く塗られており、何かこだわりがあるのは間違いない。小林氏は「はっきりとした理由はわかりませんが、たぶん構えやすいからです」という。
 
また、アイアンやウェッジについては「ミスヒットをしてもしっかりグリーン周りまで飛んでくれるので、グリーンを外してもパーを拾いやすい。そのやさしさがいい」と気に入っている様子。前の試合では阿久津未来也が使うアイアン、『620 CB』に興味を示し、「ゴルフショップで買ってくる」と言ったパグンサンを、小林氏が慌てて止めてゴルフパートナー PRO-AMに間に合わせた。
 
しかし、改めてセッティングを見てみると、ウッド系のロフト角とライ角のポジションは標準設定の『A・1』となっており、パグンサンならではの調整は確認できない。パターこそスコッティ・キャメロンのツアー支給品で市場ではなかなか見られないが、それをバッグから抜いてしまえば、ツアープロのバッグとは気づかれないだろう。今週開幕するミズノオープンの会場では、思った数字が出ないと、アイアンのロフトを少し立てたという45歳。クラブが手に馴染む前に勝つとは、パグンサン恐るべし。
 
【ジュビック・パグンサンの優勝クラブセッティング】
1W:タイトリスト TSR2(9度/TOUR AD CQ-5X、45.75インチ)
3,5W:タイトリスト TSR2(13.5,18度/TOUR AD CQ-5X)
4U:タイトリスト TSR2(21度/TOUR AD HY-75S)
4,5I:タイトリスト T200(DG EX TOUR ISSUE S200)
6I~PW:タイトリスト 620 CB(DG EX TOUR ISSUE S200)
52度:タイトリスト ボーケイ・デザイン SM9(52-08F/DG EX TOUR ISSUE S200)
58度:タイトリスト ボーケイ・デザイン ウェッジワークス (DG EX TOUR ISSUE S200)
PT:スコッティ・キャメロン ニューポート2 ツアー プロトタイプ
BALL:タイトリスト Pro V1

ドライバーはタイトリス『TSR2』
ドライバーのフェース面
ドライバーのシャフトは『TOUR AD CQ-5X』
グリップはすべてゴルフプライド『ツアーベルベット』
4、5番アイアンはボールを上げやすいタイトリスト『T200』
4番アイアンの顔
6番アイアンからはタイトリスト『620 CB』
ウェッジのロフトは52度と58度
58度のウェッジの顔
2本のウェッジだけラウンドグリップで、構えたときにロゴが見えないように逆差しにしている。それ以外の11本はバックライン入り
黒いヘッドが精悍なスコッティ・キャメロン ニューポート2 ツアー プロトタイプ。シンプルなデザインがパター巧者を支えた
バックフェース
フェース面
パターのグリップ
ボールはタイトリスト『Pro V1』
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ドライバーはタイトリス『TSR2』 (撮影:ALBA)
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