2022年の男子ツアーを振り返ると、賞金王に輝いた比嘉一貴や比嘉に次ぐ2位の星野陸也ら、20代が活躍する一年だった。ここではツアープロコーチ・石井忍が、国内男子賞金ランキングでトップ10に入った選手たちのスイングを連続写真で分析し、23年の活躍を占う。
JGTOツアー
国内男子
平均ストローク1位の星野陸也 軸が傾かない骨盤の横移動で飛んで曲がらない 【男子TOP10 ドライバー連続写真解説】
今回は22年賞金ランキング2位の星野陸也のスイングを解説。
配信日時:2023年1月21日 07時30分
2022年の男子ツアーを振り返ると、賞金王に輝いた比嘉一貴や比嘉に次ぐ2位の星野陸也ら、20代が活躍する一年だった。ここではツアープロコーチ・石井忍が、国内男子賞金ランキングでトップ10に入った選手たちのスイングを連続写真で分析し、23年の活躍を占う。
今回は22年賞金ランキング2位の星野陸也のスイングを解説。22年シーズンは通算6勝目となる「HEIWA・PGMチャンピオンシップ」で優勝。21試合に出場し、トップ10回数は11回。
そんな星野のスイング特長について石井は、「超ワイドスタンスからバックスイングで少し右に軸を動かして、切り返しからインパクトに向かって左に軸を動かしながら横の力を使って飛ばしていく2軸寄りのスイングです」と、話す。
「バックスイングで骨盤が少し右にスライドして、切り返しではしっかり左に乗って、足踏みするような感じ。切り返しではみぞおちがターゲット方向に向かっていくことで背骨の軸が過度に右に傾かず、弾道が安定します」
下半身だけが先に回っていってしまうと、どんどん軸が傾いてしまいミスヒットにつながりやすいのだが、そうならないように骨盤の移動を意識して軸移動をうまく行っているのだ。
186センチの長身から繰り出される星野のビッグドライブは、飛ぶだけでなく曲がらない。ドライバーの平均飛距離とフェアウェイキープ率の数値を合算してだすトータルドライビングでは5位を記録している。その秘訣が軸を過度に傾かせず骨盤を移動して、横の力を使う動作だ。
22年シーズンでは平均ストローク、バーディ数、サンドセーブ率では1位を記録。安定したゴルフで、プロ転向をした16年の賞金ランキング151位から毎年順位を上げ、2位まで昇りつめた。年々確実に成長を見せる星野が残す上位は1位の高み。23年シーズンではどんなプレーを見せてくれるのか、賞金王となる星野の姿が楽しみだ。(文・高木彩音)
■石井忍(いしい・しのぶ)1974年生まれ、千葉県出身。東京学館浦安高等学校、日本大学のゴルフ部で腕を磨き、98年プロテスト合格。2010年にツアープロコーチとして活動を始め、多くの男女ツアープロを指導。また「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアへの指導にも力を入れている。
この記事のタグ
関連記事
JGTOツアー 週間アクセスランキング
ツアー別に見る
全ツアーTOP | JLPGA (国内女子) |
JGTO (国内男子) | LPGA (米国女子) |
PGA (米国男子) | DP World (欧州男子) |
Asian | LIV GOLF |
ステップアップ | ネクストヒロイン |
PGAシニア | ABEMA |
アマチュア・他 | LADY GO CUP |