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全英OPの“苦い経験”キッカケに課題克服 木下稜介は難コースに“いいや”メンタルで日本タイトル奪取へ

日本オープン仕様にスイングも変えてきた木下稜介。日本タイトル奪取へひた走る。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年10月13日 08時46分

<日本オープン 3日目◇12日◇東京ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇7251ヤード・パー70>

2024年度の国内男子ゴルフ界ナンバーワンがいよいよ決定する。そんな最終日に、トータルアンダーパーで進んだのはたったの5人。今年の「日本オープン」は、スコアを簡単に伸ばせない。耐えた者がこの舞台を制するセッティングと言っても過言ではない。

まるで昔の日本オープン…ラフの長さがやばい【写真】

予選ラウンドの2日間を終え、首位はトータル4アンダー。1打差の3位タイで3日目を迎えた木下稜介は、3バーディ・3ボギーの「70」で回り、トータル3アンダーの首位タイで終えた。「セカンドショットとかもピンに絡めることができましたし、きょうのラウンドはすごく良かったのかなと思います」とスコアを崩さずにイーブンパーで完走した18ホールに納得の評価をくだした。

だれもがオーバーパーを打たないように苦戦するほど「セッティングが非常に難しいので、ボギーを打ってもすぐ切り替えられます」と話す。今大会のセッティングはボールがスッポリ入り込み、探すのも一苦労なほど、とにかくラフが長い。この日のパー4最長となった18番(464ヤード)を含め400ヤード超えが12ホールのうち8つ。さらにフェウェイは狭く、グリーンは傾斜が多くショットの正確性が試される。そんな難コースでのプレーは、普段の試合よりも“逆に”メンタル面が落ち着くという。

「伸ばしあいのコースだと、1つのボギーでけっこうイライラしてしまったり、フラストレーションが溜まることが多いですが、こういうセッティングだと“いいや”とすぐ切り替えられる。もしかしたら自分に合っているのか」。ラフに入れば“1打プラス”となってしまうほどのセッティングだからこそ、ボギーのひとつふたつは許容範囲。怒りやネガティブな感情になることもなく、平常心を保つことができている。

さらに、「8月頃から持ち球をドローから、真っすぐかフェードに変えた」とシーズン中にも関わらず、スイング改造に取り組んだ。以前よりも球のコントロール性が上がり、その成果が出ていることも要因のひとつ。「ドローのときは曲がり幅があまり定まらなくて、少し飛びすぎることも多かった」と距離の計算が合わず苦戦が続いていた。とくに「~全英への道~ミズノオープン」の優勝資格で7月に出場した海外メジャー「全英オープン」では、そのショットの影響で悔しさを味わった。

「(全英では)今年散々な結果になってしまって、全く通用しなかったというのがすごく悔しくて。曲がり幅もそうですが、1番はやっぱり下(地面)が硬かったので、一辺倒ではなかなか手前のピンとかで戦えなくて、ボールを止められないのがあった。そういうのも経験して、球筋を変えて少し良くなってきている」。苦い経験から約2カ月半にして課題を克服し、今回の難セッティングに対応ができている。「ティショットの曲がり幅をコントロールできるようになりましたし、縦距離が合わせやすくなったので、そういうショットがこのセッティングにマッチしてきているのかな」と成果を実感できている。

シーズン中に逆のスイング動作に変えることについては「怖さは非常に強かったんですけど、やっぱり何かを変えていかないと上には上がれないと思う」と常にレベルアップすることに貪欲な姿勢。「(動きの)違和感はありましたけど、セカンドポジションに立ったときに自信を持って、落ち着いて打てているので、ショットに関しては9割ぐらい自信を持って打てています」と試行錯誤が“吉”となり、好位置へつながった。

しかし、ティショットの曲がり幅には「少し不安要素がある」こともあり、そこは慎重に構えていく。「(自信のある)セカンドショットからゲームを組み立てて、明日は一日苦しくなると思いますけど、終わって“ぶっ倒れてもいい”くらい全部を出し切って終わりたいです」と国内ゴルファー日本一に向け、後悔のないプレーを心がける覚悟。ガマンした末に、最高峰の優勝カップが待っている。(文・高木彩音)

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