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バンテリン東海クラシック
2週連続最終日最終組 340ヤード砲の坂本雄介が挑むツアー初V
24位タイから出た坂本雄介がスコアを7つ伸ばし優勝戦線へ急浮上だ。
配信日時: 2024年9月28日 10時30分
<バンテリン東海クラシック 3日目◇28日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>
ツアー未勝利の26歳・坂本雄介がこの日のベストスコアタイとなる「64」をマークしスタートの24位から首位と1打差のトータル11アンダー・3位タイに浮上した。3日目のビッグスコアで最終日最終組に飛び込むのは先週の「パナソニックオープン」と全く同じ展開。2週連続の優勝争いで、今度こそ初優勝を狙う。
1番から連続バーディで滑り出した坂本はさらに1つスコアを伸ばしてハーフターン。後半に入っても、12番パー5で「あまりいいショットではなかったのでラッキーでした」とラフからの3打目を2メートルにつけてバーディを奪うと、13番パー3は手前から2メートル、14番パー4は右のエッジからのパットを沈めて、3連続バーディの快進撃を見せた。
身長174センチと決して大柄ではないが、この日のラウンド後には大会恒例のドライビングコンテストで338.8ヤードを記録し、3位に入った飛ばし屋。「攻め方が大きく変わるわけではないですけど、今年はラフが長くないので、コースを広く使えます。18番の右ラフとか、例年はグリーンを狙えないんですけど、今年はグリーンまでの距離を打つことはできますね」。自慢の飛距離を存分に生かしてコースを攻略している。
最終組で優勝争いを演じた先週の最終日は難しいラウンドだった。「優勝したい気持ちはあったんですけど、シードも決まっていなかったので、攻め過ぎて崩れてもダメだし、それも含めていい経験でした。大崩れしなかったことが今週に繋がっていると思います」。結果は4位タイで優勝には届かなかったが、シードはほぼ確実。来年の「日本オープン」、「日本プロ」の出場権獲得など、まだ目指すべきハードルは残っているが、シードを考えずに思い切って攻めていけるのが先週との大きな違いだ。
シーズンも終盤を迎え、疲れはどうしても溜まってくる。「みんなそうだと思いますけど。開幕のころに比べると体重は5キロぐらい落ちています。連戦の疲れで体が重いというか、切れがないなという感じですね。試合になるとアドレナリンが出るけど、疲れている分、距離が出ないので、そのあたりの距離感を合わせるのが一番大事かなと思っています」。優勝争いの最終日もやるべきことは同じ。しっかりと距離感をアジャストして、1打でもスコアを伸ばしていくだけだ。(文・田中宏治)
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