<ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目◇29日◇東京よみうりCC(東京都)◇7002ヤード・パー70>
ツアー上位選手のみが出られる最終戦に2年ぶり2度目の出場となった河本力は、キャディの姉・結とともに戦っている。1アンダー・8位タイで迎えた2日目、1イーグル・5バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「67」をマークしトータル4アンダー・4位タイに浮上した。
「順調にゴルフができていた」と、前半は3番でバーディを先行させると、6番パー5(519ヤード)で連日のイーグルを決めた。「2日間イーグルというのは“たまたま”ですけど、間違いなくチャンスホールではある」と話す。前日は「しっかり振れたティショット」で2打目の残り距離が145ヤード、この日は「160ヤードないぐらい」とともに46度のウェッジでチャンスにつけて1パットで沈めた。
ともに2打目の距離からすると、初日に374ヤード、2日目は359ヤード飛んだこととなる。驚異の飛距離に驚きを隠せない。
現在ドライバーの平均飛距離が319.25ヤードで1位(2022、23年も1位)。河本が放つドライバーショットにはギャラリーから毎回「おー! すごいな…」と拍手と歓声がおこる。この連日のとなる6番のイーグルも含めて、ツアー屈指の“飛ばし屋”がファンを魅了させるプレーを見せた。「でも、パー5で難しいところもあるので、リスク管理しながら、あすもしっかり獲っていけたら」と、意気込んだ。
悔いが残ったのは上がり2ホールの17番でボギー、18番でダブルボギーとスコアを崩してしまったところ。「上がりでやってしまう詰めの甘さ。ここでやるか…という感じですけど、まだ2日目。自分の状態はいいので最後まで諦めずにやればチャンスがあると思っています。切り替えて頑張りたいです」と気持ちを切り替えた。
プレー中は、結とコースの状況などを確認しているが、その二人の姿は微笑ましいほど仲がいい。結の存在のおかげで気持ちも前向きにできているなか、ショットも好調。「良い状態のなかで良いマネジメントもして、リスク管理もできている。このまましっかりやっていけば良い位置で戦えると思う。しっかり練習して好調をキープできるようにやっていきたい」と話した。
今季はこれまで22試合に出場し、1度の2位タイを含めたトップ10入りが3回で、優勝が果たせていない。トップとは5打差がついているが、残り2日間ある。「なんの焦りもなくやろうと思っています。上にいこうと思って焦っても絶対にいいことはない。自分のできることだけやることを徹底します。きょうしたミスはあした絶対しないです。それだけです」と目の前の一打に集中していく。
姉弟タッグは2019年の「アクサレディス」で結が優勝して以来の5年ぶりとなる。2度目のタッグVとなるのか。最終日に向けて、エンジンをかけていく。