<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 3日目◇22日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>
今季3度目の予選通過を果たした29歳の木下康平。ムービングデーで3バーディ・2ボギーの「71」をマークし、トータル11アンダー・15位タイで最終日に進む。
木下のキャディを務めるのは妻の樹(いつき)さん。昨年に結ばれたばかりの新婚コンビだ。樹さんはゴルフ素人だったが、“経費削減”のために今年からバッグを担いでいる。
樹さんは「しんどい時もありましたけど、やっぱり2人で相談して、うまくいくこともある。やりがいを感じています」。ゴルフの勉強は、YouTubeの堀川未来夢チャンネルや、練習ラウンドの時に他の選手のプロキャディからアドバイスをもらっている。
キャディをやっている時に気をつけていることは、いつもイライラしやすい木下をなだめること。「とにかく怒るな、キレるな。自分でゴルフを悪くしないように、と声掛けをしています」。
サポートを受けている木下は「僕のイライラしたりするところは全部カバーしてくれますね。(樹さんは)僕にとって、ジョッキーです。この人がいるから頑張れる、原動力になっています」。
あすの最終日は、レギュラーツアーで自身初となるトップ10入りがかかる重要な一日になる。「きょうは流れをつかむためのパットやショットができなかった。あしたは天候次第ではありますけど、もうやるだけやってダメだったらしょうがない。腹をくくってやりたい」。
そんな夫を支える樹さんは、「ほっておくと突っ走ってしまうので、メリハリをつけれるようにサポートしていきたい」。二人三脚で最終日も戦い抜く。(文・神吉孝昌)