<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 初日◇20日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>
ツアー7勝の46歳、武藤俊憲が1イーグル・8バーディ・ 3ボギーと今季ベストの「65」をマーク。7アンダー・4位タイと好発進を決めた。「本当、久しぶりにボールがいうことを聞いてくれて。今年1番の会心のゴルフでしたね」と満面の笑みで振り返った。
2020-21年にシーズンに14年間守っていた賞金シードから陥落した武藤。過去2年はQTに出場し、QTランキング17位の資格で今季は戦っている。「ここ3年でシャフトを変えたりとか、いろいろ試行錯誤はしていていたけど、出玉が右いったり、左いったり、逆玉いったりで…」と悩みが尽きなかった。
そこで、スイング時のアドレスをクローズスタンスから“2センチ”広げてオープンスタンスに変更した。「1発パーンって打ってみたら、目線がずれなくなった。さらに、球がいうことを聞くようになったので、いままでなんだったんだろうって感じです」とショット復調のきっかけをつかみ、14番パー3ではあわやホールインワンのスーパーショット。こちらもわずか“2センチ”につけて、タップインバーディを奪った。
46歳のベテランにシーズンの目標を聞いてみると、「若いもんをなぎ倒すしか考えていない」とニヤリ。「世代交代はしていかないといけないでけど、そのなかで(岩田)寛とかベテランでも勝つ選手はいるんでね。(若手選手に)いままではついていきたいくてもついていけなかったけど、きょうをきっかけに頑張っていきたい」。若手に一泡吹かせるつもりだ。(文・神吉孝昌)