<ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目◇30日◇東京よみうりCC(東京都)◇7002ヤード・パー70>
25位タイで3日目を迎えた石川遼は、6バーディ・4ボギーの「68」で回りトータル1オーバー・16位タイに順位を上げた。“魔のグリーン”とも言われる最終18番では、ピン前7メートルに乗せて1パットで沈めてバーディ・フィニッシュ。左手でパターを上げ、最後は両手でバンザイ。ギャラリーの大歓声のなかホールアウトした。
出だしから連続ボギー発進。1番のティショット、2打目も「ほぼ完璧なショット」と自己評価だった。しかし、2~3ヤード大きく打ってしまい、そこからのアプローチが寄らず入らずのボギー。そこから5番から連続でスコアを取り返すも8番でボギーを喫した。「大きなミスが多かったですね。1日1つもしたくないようなミスが3、4つ出ている。いくらバーディを取ってもスコアは伸びないし、自分のやりたいゴルフではない」と、表情を曇らせながら一日を振り返った。
初日に3オーバーの「73」とスコアを崩し、出遅れのスタートとなった石川は「本当に初日のつまずきを取り戻すのにかなり時間かかっていて、リカバリーしていくのにこれだけ時間がかかるのかという。だからこそ難しい、楽しい部分でもある」とツアー通算20勝を誇っていても、ゴルフの難しさを改めて痛感していた。
「大きなミスをするとスコアカード以上に流れやメンタル的な部分を戻していくのに、すごいエネルギーを使うということが今週すごく勉強になっている。終わって過ぎてしまったことはしょうがないので、あすも自分の普通のゴルフをやっていくしかない。最後にしっかり自分のゴルフをしたい思いがすごく強い」
今大会の翌週は米国下部のコーン・フェリーツアーの2次予選会に出場する。最終日は技術面もだが、メンタル面的にも自信が持てるための一日としたい。(文・高木彩音)