<ACNチャンピオンシップ 最終日◇8日◇三甲ゴルフ倶楽部 ジャパンコース(兵庫県)◇7295ヤード・パー72>
“日本一曲がらない男”、稲森佑貴がソン・ヨンハン(韓国)とのプレーオフを制し、今季ツアー初優勝、通算5勝目を挙げた。
来年“パパ”になる稲森佑貴がプレーオフを制し今季初V 次戦は3度目の日本一かかる1戦
稲森佑貴が自身初のプレーオフで勝利。涙の今季初タイトルをつかんだ。
配信日時:2023年10月9日 00時00分
<ACNチャンピオンシップ 最終日◇8日◇三甲ゴルフ倶楽部 ジャパンコース(兵庫県)◇7295ヤード・パー72>
“日本一曲がらない男”、稲森佑貴がソン・ヨンハン(韓国)とのプレーオフを制し、今季ツアー初優勝、通算5勝目を挙げた。
7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、トータル17アンダーでクラブハウスリーダーとして後続のヨンハンを待った。これまでプレーオフを経験したことがなかった稲森は心臓がバクバクだったという。練習グリーンでパッティングを行うも緊張感はMAX。そんな姿を察した野村拓矢キャディが「プレーオフを楽しもうという感じで気持ちを上げてくれた」おかげでポジティブに挑めたという。
ヨンハンが最終18番のバーディパットを外し、プレーオフが確定。稲森にとって初の勝者決定戦は1ホールで勝負が決まった。1打目、稲森は安定のフェアウェイキープ。ヨンハンは右のバンカーにつかまった。一度フェアウェイに出して、グリーンを捉えるもパーパットが決まらずボギー。一方で稲森は2打目を190ヤードの位置から5番アイアンで「右のバンカーOKな気持ち」でグリーン右サイドからのドローボールで狙った。言葉通りグリーン右のガードバンカーに入るもピン1メートル強に寄せてパー。ウイニングパットを決めると、両腕を大きく上げて野村キャディと抱き合った。
野村キャディは2020年の「日本オープン」、22年「中日クラウンズ」で優勝をともにし、これでタッグ3勝目。「本当に彼は僕の扱いが慣れているなと思います。親のような感じだったので(笑)。昨日はダボスタートでしたけど気持ちを上げてくれたのが野村キャディだったし、プレーオフを楽しもうといってくれたのも野村キャディだし、距離のジャッジとか番手ジャッジも頼もしい」と涙を流した今季初優勝には野村キャディの存在が不可欠だった。今週は「パーでいこう」をテーマに、稲森の気持ちをずっと上げてくれていた。
これで賞金ランキングはトップ10圏外から7位に浮上。次戦の「日本オープン」は過去に2度優勝しており、歴代覇者として「大好きなので日本オープンにこの優勝を繋げていけたらいいかなと思います」と勝ちの姿勢を示した。20年大会と同じく野村キャディとタッグを組み、ナショナルオープン3勝目に挑む。
喜びにあふれた会見では、さらにうれしい報告もあった。20年に結婚をした美穂さんとのあいだに第一子を授かったという。「安定期にも入り、妻はある程度動いているほうがいいということで病院の先生にも相談したら、ゴルフの観戦が向いているというとで、体の様子を見ながらですが歩いています。順調に行ってますね」。出産予定時期は来年3月とのこと。パパさんプロゴルファーの仲間入りとなる。生まれてくる子どものためにも今季の残りはより一層の気合を入れていく。(文・高木彩音)
この記事のタグ
記事に関連するリーダーボード
関連記事
ACNチャンピオンシップ
ACNチャンピオンシップのニュース
- “曲がらない男”稲森佑貴、ドライバーシャフトを『NXブラック』に変更していた【勝者のギア】
- 池田勇太は4年ぶりの復活優勝ならず 体調不良のなか今季ベストフィニッシュ
- “聞き上手”でパット改善、26歳・野呂涼が初のトップ10入り シード獲得圏内に浮上し「可能性出てきた」
- 稲森佑貴がプレーオフ制し今季初V ソン・ヨンハン2位、今平周吾は4位
- <中間速報>今平周吾、稲森佑貴が首位 ソン・ヨンハン1差追走
JGTOツアー 週間アクセスランキング
ツアー別に見る
全ツアーTOP | JLPGA (国内女子) |
JGTO (国内男子) | LPGA (米国女子) |
PGA (米国男子) | DP World (欧州男子) |
Asian | LIV GOLF |
ステップアップ | ネクストヒロイン |
PGAシニア | ABEMA |
アマチュア・他 | LADY GO CUP |