<Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 事前情報◇23日◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7216ヤード・パー72>
23日、ツアー1勝を挙げている杉山知靖が「Sansan KBCオーガスタ」の会場、芥屋ゴルフ倶楽部で囲み取材を実施し、スピード違反による逮捕の謝罪と、その経緯について説明を行った。
2カ月ぶり復帰 杉山知靖がスピード違反による逮捕を謝罪「社会人としての自覚が足りなかった」
23日、ツアー1勝を挙げている杉山知靖が「Sansan KBCオーガスタ」の会場、芥屋ゴルフ倶楽部で囲み取材を実施し、スピード違反による逮捕の謝罪と、その経緯について説明を行った。
配信日時:2023年8月23日 05時31分
<Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 事前情報◇23日◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7216ヤード・パー72>
23日、ツアー1勝を挙げている杉山知靖が「Sansan KBCオーガスタ」の会場、芥屋ゴルフ倶楽部で囲み取材を実施し、スピード違反による逮捕の謝罪と、その経緯について説明を行った。
黒いスーツに黒いネクタイ姿で取材エリアに現れた杉山は、「この度は私の事件でゴルフ関係者の皆様を含めて、たくさんの方々にご迷惑をおけけしてしまったことを深くお詫び申し上げます。また、本件に関しましては自身のプロとしての自覚意識が足りず、社会人としての自覚が足りず、謙虚な気持ちだったり、スポンサー各社の皆様への感謝の気持ちがなかったことから起こったことだと思っております。本件に関しましては、何も言い訳せずに、切に、切に大変ご迷惑をおかけしてしまった。このたびはご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」と深く頭を下げた。
開幕前日のきょうは、杉山は謝罪のためにコースに入っただけで、ボールを一球も打たずにコースをあとにした。
【杉山知靖 逮捕の経緯】
■44キロオーバーで警察に止められ逮捕
7月17日(月)、杉山は北海道苫小牧市内の制限速度50キロの国道を、高速道路に入っていくために走行していたところ、インターチェンジ手前で時速94キロを出して警察に停止を命じられた。その後、苫小牧署で話を聞くこととなり、パトカー乗車後に逮捕された。
杉山が北海道にいた理由は、7月27日(木)~30日(日)に北海道恵庭市で開催された「日本プロゴルフ選手権」(恵庭カントリー倶楽部)の練習ラウンドを行うためで、7月14日(金)に現地入りしていた。杉山は日本プロと、翌週の「横浜ミナトChampionship 〜Fujiki Centennial〜」の欠場を自ら申し入れた。
■逮捕の2日後に釈放 罰金8万円を納付
7月19日(水)、午後1時30分に杉山は拘留されていた苫小牧署から釈放。8月7日(月)に横浜簡易裁判所にて、道路交通法違反による略式起訴罰金が確定し、罰金については即日納付済み。道路交通法によると、一般道の30キロ以上50キロ未満速度超過は、「6カ月以下の懲役、または10万円以下の罰金」。反則点数6点で30日間の免許停止処分が下される。
杉山にとって今回が初めての免許停止で、過去に免許停止や免許取り消しの処分を受けたことはない。今大会では、キャディの藤川守氏の運転でホテルからコースに移動している。
■なぜ杉山はスピード違反なのに逮捕?
スピード違反の場合、証拠隠滅や逃亡のおそれがないため、逮捕されないケースが多い。なぜ逮捕となったのか。「当時、私自身も熱くなってしまった部分がありました。警察官の方から道路交通法違反ということで、すぐに94キロという速度を出していたことを認めなかったことが一番の原因かと思います」。スピードが出ている自覚はあり、警察からの停止命令にはすぐ従ったものの、パトカーに乗るまで、杉山自身が目視した『67キロ』と主張し続けたことが逮捕につながった。
8月7日に事件の手続きがすべて終了したのを受け、翌8日(火)、JGTOは懲戒制裁委員会を開き、杉山に対して処分の検討を行い『厳重注意』を決定。この処分についてJGTOは、「すみやかに罰金を支払ったこと」、「自身の判断で2試合を欠場したこと」、「8月7日時点で杉山から顛末書と謝罪文の提出がされていること」の3つを理由に挙げている。
また、日本プロゴルフ協会も8月21日(月)の定例理事会で『厳重注意』の処分を決定している。
■21年にツアー初優勝&初シード
杉山は神奈川県横浜市出身の30歳。祖母の影響で5歳からクラブを握ると、高校は松山英樹などを輩出した高知県の名門・明徳義塾高に特待生で進学。松山が3年生の時、杉山は1年生だった。ジュニア時代は「四国ジュニア」や「四国高等学校ゴルフ選手権」で優勝している。その後、中央学院大学に進学すると、2013年の2年時に初めて出場した「日本アマ」では決勝戦に進出し、大堀裕次郎に敗れて準優勝。14年には「神奈川県アマ」を制した。
大学4年生だった15年にプロ宣言。19年に下部のABEMAツアーで賞金ランキング6位に入り、翌年のレギュラーツアー前半戦の出場権をつかんだ。21年には7月のABEMAツアー「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE 2021」で優勝すると、10月のレギュラーツアー「ブリヂストンオープン」では、プロ7年目で歓喜のツアー初勝利を遂げた。その2020-21年シーズンは賞金ランク24位で初シードを獲得した。
翌22年シーズンも「全米オープン」の日本最終予選会をトップで通過し、初めて海外メジャー出場を果たすなど飛躍。賞金ランキング35位で賞金シードをキープしている。今季はここまで11試合に出場してトップ10はなく、「ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント」の29位タイが最高位。賞金ランキング87位となっている。
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