中西直人が発起人となって、2022年から行われている「THE TOURNAMENT for the FUTURE~子どもたちへの贈り物~」。第4回大会を迎える今年は3月22日(土)に開催。会場を関東に移し、茨城県稲敷市にあるJGMセベバレステロスゴルフクラブがプロとジュニアの夢舞台となる。
大会は1月に行われた関東・関西それぞれの予選会を勝ち抜いたジュニアと現在の男子ツアーを代表するトッププロが同組で真剣勝負をするのが特徴。今年は中西をはじめ、昨年ブレイクした平田憲聖や、幡地隆寛、小木曽喬といったツアー優勝者ら大会の理念に賛同した14人の男子プロが大会に参加する。
クラウドファンディングで賞金、運営費をまかなうのも第1回大会からの特徴の一つ。今年はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で支援を募る。「クラウドファンディングをしてくださった皆さんがスポンサーだと思っている。みんなが一丸となってやるトーナメントにしたいのでぜひ応援してください!」支援へのリターンとして、大会オリジナルウエアやプロアマ出場権などが用意されている。
中西自身もコースを複数回訪れて、プロにもジュニアにも公平で盛り上がるピンポジションに頭を悩ませているところ。会場のJGMセベバレステロスGCは知る人ぞ知る関東の難コースで「タイトなホールが多くてグリーンが小さい。それでいて傾斜が半端じゃないので、ピンを切る場所がめちゃくちゃ難しい」と舌を巻く。それだけに男子プロ、ジュニアにどう攻略してもらうかが腕の見せ所だ。
ピンポジション以外にもプロの技とパワーをジュニアとゴルフファンに感じてもらう仕掛けも用意。通常営業とはアウトインを反転させて1番ホールを298ヤードのパー4に設定し、男子プロのワンオンチャレンジホールとした。さらにコースを入れ替えたことで、最終18番(通常9番)がパー5となり「最後バーディ、イーグルフィニッシュで決着ってかっこよくないですか?」と最終ホールでのドラマを期待した。
大会名にある、子どもたちへの贈り物が大きなテーマ。プロと同組で真剣勝負をするという経験に加え、優勝ジュニアにはチャレンジトーナメントの出場権が与えられるのも、ジュニアへの大きな贈り物となる。「男子のプロゴルファーを目指す子どもたちがどんどん少なくなっている現実がある。プロゴルファーって本当に夢がある職業だと思っているので、プロっていいぞというものを伝えるトーナメントにしようと努力している」。
将来はツアートーナメントとして名前を連ねたいというのも大会を通じた夢の一つ。贈り物を胸に大会から巣立ったジュニアがプロとして帰ってきてくれれば最高だ。