<ANAオープン 最終日◇17日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7066ヤード・パー72>
44歳の谷原秀人が19度目の栄冠を勝ち取った。最終組で回った最終日は、ボギーなしで奪ったバーディが5つ。2位に1打差、4日間トータル18アンダーでの勝利だった。これで今季は「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」に続いて2勝目。ピンチが来てもスキを見せず、チャンスを逃さないゴルフはさすがのひと言に尽きた。
練習はロングパットだけ 谷原秀人“ベテラン力”で今季2勝目「また、まさかですね」
さすがは百戦錬磨。44歳・谷原秀人が貫録の逆転勝利を果たした。
配信日時:2023年9月17日 07時26分
<ANAオープン 最終日◇17日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7066ヤード・パー72>
44歳の谷原秀人が19度目の栄冠を勝ち取った。最終組で回った最終日は、ボギーなしで奪ったバーディが5つ。2位に1打差、4日間トータル18アンダーでの勝利だった。これで今季は「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」に続いて2勝目。ピンチが来てもスキを見せず、チャンスを逃さないゴルフはさすがのひと言に尽きた。
「また、まさかですね。そこまで勝てると思ってやっていなくて、詰まって勝てちゃった感じです」
「詰まって」とは前の組に追いつき、進行が詰まったことを言っているのだが、「詰まってくると段取り(を考える時間)がちゃんとできるんです。すると、プレッシャーもさほどかからない」と説明し、「多少の緊張感は持っているけど、ピンチをピンチと思っていないというか、ボギーでも仕方ないと思っているんです。ガツガツしていないという感じです」と続けた。
北海道の地は、2016年に「日本プロ選手権 日清カップヌードル杯」「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」と2週連続優勝を遂げた、相性のいい思い出の地。そこで20代の若手選手と追いつ追われつの勝負を繰り広げ、最後はベテランの貫録を見せた。
ツアーデビューが2002年。22年のキャリアだからこその余裕が、そこにはあった。台頭する20代の選手たちとの戦いについては、「若い選手が次々に出てきているからこそ、まだやれている。刺激があるんです。同世代ばかりだったら、続かないでしょう。若い選手にも尊敬できる部分はあるし、どう打っているんだろうなんて、見ていたりします」と話した。
今大会4日間のドライビングディスタンスが272.5ヤードで44位タイ、パーオン率は73.6%で29位タイながら、平均パット数は1.58回で1位。飛ばし屋が有利と言われる昨今、ショートゲームの技術がスコアをつくることを証明した4日間だった。
パッティングが好調なことについては、「実はパッティングの練習は5~10メートルのロングパットしかしないんです。タッチを合わせることしかやりません。神経質に1メートルを極めなくては、みたいにやっているとイップスになることもある。それは経験済みだし、やり過ぎはよくないんです。だから僕は3パットが少ないし、どれだけ距離が残っていようが、グリーンに乗せさえすれば勝負ができるんです」。ベテランならではの経験からたどり着いた考えを明かした。
終始穏やかな口調で話す谷原からは、ゆるぎない“ベテラン力”がみなぎっていた。自然体のゴルフの強さを再認識させられた優勝会見だった。今季は残り9試合。谷原の年間3勝目、あるかもしれない。(文・河合昌浩)
この記事のタグ
記事に関連するリーダーボード
関連記事
ANAオープン
ANAオープンのニュース
- 3パットしない男、谷原秀人が今季2勝目! 活躍したクラブは「う~ん…全部かな」【勝者のギア】
- 石川遼は32歳バースデーVならず「本当にまだまだ」
- ルーキー前田光史朗が自己ベスト2位! 1差惜敗に「悔しさ6割、嬉しさ4割」
- 毎試合が崖っぷちの43歳・竹谷佳孝、初日84位から「謙虚に自分らしく」を貫き11位フィニッシュ
- 谷原秀人が逆転で今季2勝目 前田光史朗ら2位、石川遼は6位
JGTOツアー 週間アクセスランキング
ツアー別に見る
全ツアーTOP | JLPGA (国内女子) |
JGTO (国内男子) | LPGA (米国女子) |
PGA (米国男子) | DP World (欧州男子) |
Asian | LIV GOLF |
ステップアップ | ネクストヒロイン |
PGAシニア | ABEMA |
アマチュア・他 | LADY GO CUP |