<マイナビABCチャンピオンシップ 事前情報◇1日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7217ヤード・パー72>
今季の国内男子ツアーも最終戦を含めて残すところ5試合。今日から「マイナビABCチャンピオンシップ」が開幕するが、「(連覇は)全くできると思っていないです。現実的に」と、昨年大会覇者の堀川未来夢はややネガティブに大会初日を迎える。
普段ポジティブな堀川がこう発言するのは、自身の調子が上がっていないことに起因する。「調子はいまいちです。壊滅的ですね、ドライバーは」と、思ったようなショットが打てていない。そんな状況で「簡単に勝てるメンツだとは思っていないです。ベストな状態で4日間やって、(優勝できるか)どうかというところだと思う」と、中島啓太や金谷拓実、岩崎亜久竜など、実力者が出場する今大会において、連覇を達成することはいばらの道だと感じているのだ。
とはいえ、「日本オープン」で3位タイに入り、「ZOZOチャンピオンシップ」でも初日に「65」をマークするなど、本人は不調と感じているものの、傍から見れば復調傾向にあるようにも見える。
昨年の「マイナビABCチャンピオンシップ」では、得意の3番ウッドで低く打つスティンガーショットを多用し、3日目、最終日ともに2回ずつしかドライバーを握らず優勝してみせた。今大会も「10番、15番、もしかしたら4番も」と、不調のドライバーを握る機会は多くない。
「不安要素だらけ。(4番でドライバーを)打ちたくても打てない状況」と厳しく考える堀川だが、3週前の「日本オープン」で3位タイに入り、その翌週には「ZOZOチャンピオンシップ」で初日に「65」をマークするなど、不調のドライバーをカバーすることは可能だ。昨年同様、一番の武器である“マネジメント”を駆使して、どこまで戦えるか注目だ。