<ANAオープン 初日◇12日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7066ヤード・パー72>
風もなく澄み切った青空が広がった輪厚コース。石川遼は1イーグル・2バーディ・2ボギー「70」のラウンド。2アンダー・43位タイで初日を終えた。
前半は14番パー4でショットインイーグルを披露。さらに同組の鈴木晃祐も同じくショットインイーグルを決めるミラクルが起き、ギャラリーから割れんばかりの歓声が上がった。「1人入るだけでも珍しいのに、2人連続で入るなんてかなりの確率の低さですよね」と自身も驚きを隠せない様子。2人同時にカップからボールを拾い上げる貴重なシーンも見られた。
それでも、一日を振り返り「全体的に苦しくなってしまった」と表情を曇らせた。16番パー3でもバーディを決めたが、17番でボギーを叩き流れに乗り切れない。後半は2番パー4でバーディとするも、6番パー4でボギーと伸ばすことはできなかった。「ティショットが苦しかった」とフェアウェイキープは14ホールのうち、5回にとどまった。
「スコアは全体的に伸びていましたが、ついて行ける内容ではなかった」と肩を落とす。前半こそ2アンダーをマークしたが、「結果がうまくいっただけなので、全然狙い通りではない。ショットの感触が微妙なまま終わってしまったという感じです」と納得のゴルフとは行かなかった。
「状態よりも結果が先に出てしまった。もう少しいい状態にしておかないと、一日持たないので。あすまでにできるだけ修正をしていきたい」。2日目に向けて、まずは現状打破。練習場で調整を行い、あすの戦いに備えた。(文・齊藤啓介)