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過去には“賞金王”、現在は“日本一曲がらない男”を支える渡辺研太氏 ストレッチやケアが重要なワケとは【ツアートレーナー・渡辺研太に聞く】

ゴルフのラウンド前後に欠かせないストレッチ。8季連続で“日本一曲がらない男”稲森佑貴の専属トレーナーをしている渡辺研太氏にその極意を聞いた。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年3月27日 08時30分

稲森佑樹(左)と専属トレーナー・渡辺研太
稲森佑樹(左)と専属トレーナー・渡辺研太 (撮影:ALBA)
稲森佑貴の専属トレーナーとしてサポートをする渡辺研太氏

稲森佑貴の専属トレーナーとしてサポートをする渡辺研太氏 (撮影:ALBA)

8季連続で“日本一曲がらない男”の称号を手にした稲森佑貴の専属トレーナーをしている渡辺研太氏(以下、渡辺トレーナー)。これまでは2018、19年に賞金王となった今平周吾をはじめ男子プロゴルファーのフィジカル、メディカル面をサポートしている。そんな渡辺トレーナーにラウンド前後に欠かせないストレッチや、そのメリットなどについて教えてもらった。

稲森佑樹のケアを行う渡辺研太トレーナー【写真】

ゴルフスイングは体の回転、軸がブレないこと、クラブを振るパワーとそれに耐える体幹が必要となる。そのためにプロゴルファーはシーズン中の試合がない日や、オフシーズンなどでトレーニングに励んでいる。そして、ゴルフスイングは体の回転が主要となるため重要とされているのが柔軟性。さらに同じ動きを繰り返し行うゴルフスイングは筋肉が通常通り動きにくくなることもあり、ストレッチやケアも重要とされている。

渡辺トレーナーは筋力アップや体幹を強くするトレーニングのサポートだけでなく、選手の試合に付き添い朝のウォーミングアップや、ラウンド後に体のケアも行っている。そんな渡辺トレーナーにストレッチやケアが欠かせない理由を聞いた。

「ラウンド前は選手の状態を確認し可動域拡大や動きの悪いところを改善する事でゴルフスイングがストレスなく行えるようにするためです。朝の練習場でボールを打つだけでは、ウォーミングアップにはなりません。また、筋肉が固まった状態で運動を行うと怪我の原因となります。ちなみに朝から汗をかくくらいやっています。ラウンド後については、疲労した筋肉をケアするためです。腰痛や首痛などの怪我の原因をつくらないようにするためですね」

稲森の試合前は、とくに肩甲骨、肩関節、股関節のストレッチをメーンに行う。「ゴルフスイングをするうえで、一番動くところなのでそこは必ず行っています」。稲森はバックスイングで下半身をなるべく横移動させないようにして、上半身を回していくイメージをもっている。ゴムチューブなどを使って、股関節や肩甲骨の可動域を最大限に引き出して行くために、渡辺トレーナーは念入りに行っているのだ。

「股関節が動かないと腰痛になりますし、肩甲骨や肩関節が動かないと背中や首が痛くなってしまいます。なのでラウンド前に肩甲骨、股関節のストレッチを行うことはとても大切です。一人でもできる簡単なストレッチもたくさんあるので、ゴルフを楽しむアマチュアのみなさんにも伝えていきたいです」。アスリートと比べて日頃の運動量が少ないアマチュアゴルファーにはラウンド前のストレッチがとても重要と言える。

アマチュアゴルファーがストレッチやトレーニングをするときは「少しの負荷で回数を多くやるといいです」と低負荷で回数を多く行うことをアドバイス。重いものでやりすぎてしまうと、逆に体への負担が大きくなりケガの原因にもなるからだ。稲森は自宅で行うとき、500ミリリットルのペットボトルに水を入れてトレーニングをすることもあるという。軽くても回数を多く行えば筋力アップにもつながり、低負荷でじっくりできることから柔軟性にもつながるのだ。

稲森も体のケアについてとても重要視している。「ゴルフは同じ動きを繰り返し行います。そうすると体が固まりますし、歩きプレーなので足など疲労がたまります。なのでケアはとても大事。一日競技ではなく、4日間プレーなので体の疲労がたまっていると良いパフォーマンスが発揮できなくなってしまう。コンディション維持が一番難しいので助かっています」と渡辺トレーナーの存在はとても大きい。

渡辺トレーナーは今シーズン、稲森の専属としてサポートしていく。「彼の今年の目標は複数回優勝、そして再びメジャーで優勝することです。その勝利につながるためにも、年間通して戦える体、そしてケガの予防になるような体づくりをしていくことが一番重要だと思っています。1試合も欠かさずに試合に出場できるようにサポートをしていきたいです」と話した。今季は稲森と優勝カップを掲げたい。

そして、今年の2月末に自身のトレーニングジムを開設した。「稲森くんだけでなく頼りにしてくださるプロゴルファーをはじめ、他のアスリート、ゴルフが好きなアマチュアのみなさんやスポーツが好きな方、みなさんの支えになれるように頑張りたいと思っています」とゴルフだけでなく、多種のスポーツなどのサポートもしていく予定。アスリートだけでなく、スポーツを楽しむ人たちの支えともなっていく。

■渡辺研太
1993年1月13日生まれの大阪府出身。現在は岐阜県各務原市で奥様と『Total Conditioning Labo Lead』というゴルファー向けのトレーニングやケアをサポートするジムを設立。2018、19年と2季連続で賞金王に輝いた今平周吾の当時や、他には秋吉翔太、小田孔明、藤本佳則のサポートをしていた。現在は稲森佑貴の専属トレーナとして帯同している。(資格:鍼灸師、あんまマッサージ指圧師)

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