＜ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前情報◇29日◇東京よみうりCC（東京都）◇7023ヤード・パー70＞
 
賞金ランキング3位の蝉川泰果が2年連続2度目の最終戦に出場する。「限られた選手しか出られない試合だと思うので、そういった試合にまた2年連続で出ることができるというのはうれしいです」。

昨年は、「パナソニック・オープン」と「日本オープン」に勝ち、史上初となるアマチュアで2勝を達成。今年に入ると、4月の「関西オープン」でプロ初優勝を挙げた。しかし、その後は2位を4度も記録するも、ツアー4勝目が遠い。
 
「4月に早速プロ初優勝できたのは、すごく嬉しかったんですけど、その後なかなか勝てなくて、本当に苦しいシーズンだった。でも、そのぶんプロの試合で戦う体力面の大変さをすごく感じたり、本当にいろんな部分で成長できた1年かなと思います」と今季を振り返る。
 
さらに、先週の「カシオワールドオープン」では、同い年の中島啓太が今季の賞金王を決めた。初日はそのライバルと同組でプレーする。
 
「中島選手と先週まで賞金王争いをできたのは、すごく自分としても成長できているのかなとは思う。けど、やっぱり同級生が賞金を取ったというのはすごく悔しいなという気持ちもあるので、今週は負けないようなプレーをしたいなと思います」と、対抗心をメラメラと燃やす。
 
今日はプロアマ戦に参加。18ホールを回り、最終調整を行った。「昨年よりグリーンが速く硬くなっているというのが印象ですね。ちょっと去年より難しくなっているなと思います」とグリーンを警戒。「今年最後の試合なので、まずは1日目と2日目、自分らしくプレーをして悔いのないようにしっかり締めていきたいなと思います」と、明日開幕する大一番で、今季2勝目を狙う。（文・神吉孝昌）