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Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント
「LIVのスコアを想定して…」 香妻陣一朗の“意識”と痛感した“位置”
香妻陣一朗がプレーオフを制して2年ぶりV。愛する家族とともにカップを掲げた。
配信日時:配信日時: 2024年8月25日 22時29分
<Sansan KBCオーガスタ 最終日◇25日◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7274ヤード・パー72>
LIVゴルフを主戦場に戦う香妻陣一朗が、灼熱の芥屋で国内ツアー3勝目を挙げた。先週はLIV第12戦(米ウェストバージニア州グリーンブライアー)に出場しており、帰国したのは大会開催週の火曜日の深夜。ハードスケジュールのなか、トータル19アンダーのプレーを見せた。
時差ボケもあるなか、「68」をマークして11位タイ発進。2日目、3日目はともに「66」をたたき出し単独トップに立った。「日本ツアーに帰ってきて優勝争いできるようじゃないと、LIVでは戦えない。きょうは“LIVのスコアを想定してやろう”とキャディと話していた」。そんな気持ちで最終日を戦っていた。
予選会を通過して、今季はLIVが主戦場。ここまで12試合を戦っている。「感覚的だけど、(LIVで)トップ10に入るくらいのゴルフはしたいと話していた。24(アンダー)くらいを目指して」と逃げ切り優勝に向けて自身の目標を設置。攻めのゴルフを展開した。
この気持ちが発奮材料となり、後半16番を終えた時点ではトータル21アンダーまで伸ばして単独首位にいた。しかし、「優勝を意識して守りに入ってしまったのは反省ですね」と上がり2ホールで連続ボギー。すでにホールアウトしていた小斉平優和とスコアが並び、プレーオフに突入した。
プレーオフでは、2ホール目で小斉平がまさかの“OB3連発”で、香妻の優勝が決まる。2年ぶりの勝利を喜ぶものの、「後半崩れてこのスコアになってしまうと、LIVではポイントも取れない順位にいると思う。もっとスコアを伸ばして優勝したかった。19(アンダー)…」と厳しい評価が真っ先に口からこぼれた。課題が残り、改めて自身の位置を痛感する結果にもなった。
来季もLIVで戦うことを目標としている香妻は、いま自身が置かれている位置に納得いかないことを明かしていた。あと2試合しかない状況でポイントランキングは45位。最終戦はチーム戦ということもあり、来季シード権を獲得できる上位24人の枠に入るには「(次戦の)最後の個人戦で単独2位か優勝」の結果を出さないといけない。
ラストチャンスの「LIVゴルフ第13戦 at シカゴ」(9月13~15日)、シーズン最終戦「LIVゴルフチーム選手権 at ダラス」(9月20~22日)の前に、次週は国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」に出場する。「出るからにはまた優勝したいですし、来週は気持ちよく勝つというところを目指したい」。本命のLIVで納得いく結果でシーズンを終えるためにも、自信につながる好プレーを目指して連勝に挑む。(文・高木彩音)
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