<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 事前情報◇17日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)◇東コース(6804ヤード・パー70)、西コース(6544ヤード・パー70)>
「和合は慣れているから。学生のときにけっこう試合があったので」。そう話すのは愛知県出身で3週前に名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースで行われた「中日クラウンズ」で6位タイに入った服部雅也。この春に中部学院大学を出たばかりの22歳で、アマチュア優勝を成し遂げた蝉川泰果や中島啓太とは同い年となる。
ツアーデビュー戦でいきなり6位の22歳・服部雅也 「大学3年まではプロになれる気はしなかった」
「中日クラウンズ」で6位タイに入った服部雅也は、この春に中部学院大学を出たばかりの22歳。アマチュア優勝を成し遂げた蝉川泰果や中島啓太とは同い年となる。
配信日時:2023年5月18日 00時00分
<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 事前情報◇17日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)◇東コース(6804ヤード・パー70)、西コース(6544ヤード・パー70)>
「和合は慣れているから。学生のときにけっこう試合があったので」。そう話すのは愛知県出身で3週前に名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースで行われた「中日クラウンズ」で6位タイに入った服部雅也。この春に中部学院大学を出たばかりの22歳で、アマチュア優勝を成し遂げた蝉川泰果や中島啓太とは同い年となる。
ツアーデビュー戦となった中日クラウンズは、予選会を勝ち抜いて出場権を獲得。「小学生のときに一番観に行っていた試合で特別感はありますね。クラウンズは杉原輝雄さんの世界記録とか、石川遼さんの『58』の印象が強いです」。今年で63回目を迎えた伝統の中日クラウンズ。2010年には杉原輝雄が同一大会連続51回出場の世界記録を樹立し、同じ年には石川遼が当時の世界最少ストローク「58」をマークして優勝している。
そんな思い出深い大会で服部は躍動した。予選ラウンドをトップと1打差の2位タイで通過し、3日目には最終組で回った。「やべぇと思って、さすがに雰囲気に飲まれそうでした」と話す。最終日は3連続ボギーなどで前半落とすも、後半に3連続バーディを奪って盛り返し、ツアーデビュー戦を見事6位タイで終えた。今大会には『直近のツアーで成績上位10位以内』の資格で出場権を得た。
出場優先順位となるQTランキングは131番目でルーキーシーズンを迎えた。「自分としてはレギュラーに1試合も出られない予定だった。1年目にして、いい経験をしていると思いますね」と明るく話す。
ゴルフを始めたきっかけは「おじいちゃん」。小学校2年生でゴルフスクールに入った。小学生の頃は野球もサッカーもしていたが、「一番結果が良かったのがゴルフだったので」と、中学生からゴルフ1本に絞って、放課後は練習場に通った。大学は中部地区の強豪・中部学院大学に進んだが、全国では目立った成績を残せず「3年生まではプロになれる気はしていなかった」という。
4年生になって「とりあえずプロテスト受けとくか」と、PGAのプロテストを受験。1次、2次と通過して最終プロテストまで進み、3日間トータル6アンダー・2位タイで合格を果たした。「無理だったらやめようかなと。やっているうちに自信がついてきて、プロテストに受かった。そのときはレギュラーで10位以内に入るとか、自分がこうなるとは思っていなかった。アマチュア時代は他の同級生に比べたら全然成績も出ていなかったですから」。プロテスト合格をきっかけにツアープロの道を歩み始めた。
それがいきなりレギュラーツアーでトップ10に入る活躍。自信がついたかと思いきや、「苦手なパターが良くて、スコアが出た。パターがいつも通りであの順位に入れたら自信になったかもしれない。自分としてはもうちょっと自信になってほしかった」とまったく浮かれた様子はない。服部はアマチュア時代にパターイップスを発症。「最終的に右手を一切使わないクロウグリップにしたら良かった」と、2年前から右手を上から添えるクロウグリップで握っている。中日クラウンズでの平均パットは1.6429で7位だった。
苦手なパターに対して得意クラブはドライバー。ヘッドスピードは「平均51m/sくらい」と速く、飛距離は300ヤードを超える。ドライバーを打つときに大事にしていることを聞くと「振ることです」と即答。続けて、「やっぱり狭いとビビって振れなくなって曲がる。黒宮さんにも『振らなくなったら見ない』と言われています」という。現在、松山英樹と畑岡奈紗のコーチを務める黒宮幹仁氏は、同じ愛知県出身で「たまに」アドバイスをもらっている。
では、ドライバーでしっかり振るためのポイントは? 「やっぱり切り返し。僕は切り返しから頭が左に行かないように、そこは一番気をつけています」。服部のスイングを見ると確かに、切り返しで頭はまったく左に動かない。だから動きが詰まることなく、速くスイングできるのだろう。
今回2試合目のレギュラーツアーで鼻息は荒いのかと思いきや、「とりあえずABEMAツアーで優勝すること。そして20位以内に入って来年のレギュラーの前半戦に出られたらいい」としっかり足元を見ている。下部のABEMAツアーで賞金王になれば、来季のレギュラーツアーの1年間のフルシード、賞金ランキング20位以内に入ると来季のリランキングまでの前半戦の出場権が得られる。
「レギュラーでシードを獲れたらいいんですけど、そんなにうまくいくわけない(笑)。そんなにうまくいったら苦労しないだろうなって」。中日クラウンズの6位は「たまたま」と謙虚にとらえ、自分のペースでツアープロの頂を目指して登っていく。(文・下村耕平)
記事に関連するリーダーボード
関連記事
ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント
ゴルフパートナー PRO-AMトーナメントのニュース
- J・パグンサンが衝撃の14本新品V ドライバーは「5ヤード伸びて、曲がりが少なくなった」【勝者のギア】
- 武井壮さんの“ゴルフ熱”炎上中! 生放送後に深夜2時まで練習→1時間睡眠でおはようバーディ
- 平均パット1位で優勝したジュビック・パグンサン 2日間同組のアマ優勝者も驚き「機械のようでした」
- 蝉川泰果は8番でディボット跡に入る不運から流れ失う「ウワッと思った感情がもったいなかった」
- 上井邦浩は最終18番バーディで“7位”ノルマ達成も“10万円”に泣く 公傷制度ラストマッチでシード維持ならず
JGTOツアー 週間アクセスランキング
ツアー別に見る
全ツアーTOP | JLPGA (国内女子) |
JGTO (国内男子) | LPGA (米国女子) |
PGA (米国男子) | DP World (欧州男子) |
Asian | LIV GOLF |
ステップアップ | ネクストヒロイン |
PGAシニア | ABEMA |
アマチュア・他 | LADY GO CUP |