ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ

注目!
ツアー情報

大槻智春が2差逆転でツアー3勝目 「自分に期待しない」無欲のプレーでV引き寄せた

鮮やかな逆転勝利を果たした大槻智春。無欲のプレーが今季初Vを引き寄せた。

所属 ALBA Net編集部
土屋 裕一 / Yuichi Tsuchiya

配信日時:2023年9月25日 13時06分

<パナソニックオープン 最終目◇24日◇小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7113ヤード・パー72>

14アンダー・3位タイからスタートした大槻智春が見事にツアー3勝目を挙げた。最終日は6バーディ・ノーボギーの「66」と完璧なラウンド。トータル20アンダーでトップとの2打差を逆転し、3打差をつけて逆転勝利を果たした。

水もしたたるいい男?【写真】

この日は2番パー5で、アプローチが寄り切らなかったという5メートルのバーディパットをねじ込むと、続く3番パー3も決めて連続バーディとする。その後はパーを重ねる我慢のプレーが続いたが、折り返した後半10番パー4、11番パー5で再び連続バーディ。その後も15番、最終18番でもバーディを奪い、今シーズンの初優勝を決定づけた。

優勝会見に臨んだ大槻は開口一番「うれしいです」と喜びを口にすると、続けて「今季は調子が良くなくて、優勝争いするところからはだいぶかけ離れていたので、今週いい形で終われたらベストだなって。優勝する、しないは始まる前はまったく意識はしていなかった」と、無欲の勝利だったことを明かした。

「前半すごく風が強い中でノーボギーでこれたっていうのは、うれしかったですね。なかなか結果につながっていないことがほとんどだったので、そこまで自分に期待してなかった。それがいい方向にいったのかなって思います」。セカンド地点とグリーン上で感じる風の強さも違うという難しいコンディションのため、出だしの1番ではこの日一番のピンチだったというグリーンオーバーのミスもあったが、2メートルの距離を沈めて見事にパーセーブ。その後は風の読みを修正できたことも勝利の一因にあげた。

途中のスコア状況では、当然優勝の二文字は意識するところだが、「本当は前半の時点で(スコア)ボードは見たかったんですよ。ボード自体があまり置いてあるところがなくて確認できなくて、ハーフターンの時に自分がトップにいることを確認できた。ただ、まだホール数もあったので痺れるとかはなく、普通にプレーできました」と、最終組のひとつ前でプレーする状況の中、2打のリードを保って最終ホールのティショットが打てたことで、最後までプレッシャーを感じることなく走り切った。

さらに「久しぶりにいいゴルフが最終日にできた。それは今年できてなかったことなので、今回自信になりましたね」。これまで結果の出ない日々が続いたが、「自分の場合、練習というよりも、試合の中で調子を上げていきたい。その状況の中でいい球、いいリズムで振りたいというのがあるので、あまり特別な練習などはしていませんでした」と、今回の優勝が最高の良薬となった。

これでツアー3勝目を挙げたわけだが、「やっぱり勝つことって難しいなぁって改めて思いました。4勝目、5勝目というのは、また何かしらの難しさがあるのかなって」。最後は自分への戒めともとれるコメントを残した大槻だったが、これで目標としていた最終戦「ゴルフ日本シリーズ」への出場が確定。「これで後半戦も日本国内で出るか、アジアツアーに行くかを考えています」。今後の選択肢も広がった形だ。

今回の優勝で賞金ランキングは9位に浮上。副賞の家電もゲットして「うれしいですね。ちょうど掃除機を買おうと思っていたので。エアコン、空気清浄機は一年中つけっぱなしです」とプライベートも充実しそう。今季2勝目へ向けて、視界は明るい。(文・土屋裕一)

関連記事

パナソニックオープンのニュース

JGTOツアー 週間アクセスランキング


大会情報

  1. JLPGA (国内女子)
  2. PGA (米国男子)
  3. LPGA (米国女子)
    2025年3月27日 3月30日
    速報中
    フォード選手権
  4. DP World (欧州男子)
    2025年3月27日 3月30日
    速報中
    ヒーローインディアンオープン
  5. PGAシニア
    2025年3月29日 3月30日
    開催前
    ユニテックスシニアオープン

おすすめコンテンツ

関連サイト