「まさか優勝ができて、シード権を獲れるとは思ってもいませんでした。想像を超える1年になりました。」。昨年はQTランキング62位からのスタートで、下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場となる予定だった川崎春花。だが、予選会を突破して本戦に出場したプロゴルファーNo.1を決めるメジャー大会「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」でツアー初優勝を飾った。
サンデーバックナインでは4連続を含む6バーディの猛攻で「30」をマーク。最終18番は奥8メートルのバーディパットを決めて、初々しくも力強いガッツポーズを見せた。「ギャラリーの方が拍手してくださったことが強く印象に残っています」。記録ずくめの快挙、ニューヒロインが誕生した瞬間だった。
さらには「NOBUTA GROUPマスターズGCレディース」で2勝目を飾り、“新人賞”も獲得。人生一度きりのルーキーイヤーは、記録的な充実したものとなった。
それでも「体力がもたなかった」と力不足も実感。このオフは長崎、宮崎で合宿を行いながら体力づくりに励み、さらに技術面では「100ヤード以内のショートゲーム強化」に注力した。
昨季はステップ開幕戦で初戦を迎えたため、この沖縄戦は初出場。「開幕戦から戦えることに感謝をして、ベストを尽くして頑張ります」。通算2勝の19歳が目指すのは、まずは「ツアー3勝目」。“はんなり春ちゃん”のプロ2年目から目が離せない。