＜樋口久子IDC大塚家具レディス　最終日＞◇1日◇武蔵丘ゴルフコース(6,561ヤード・パー72)

　埼玉県にある武蔵丘ゴルフコースで開催されている、国内女子ツアー「樋口久子IDC大塚家具レディス」の最終日。全美貞（ジョン・ミジョン/韓国）が5つスコアを伸ばしトータル13アンダーで今季4勝目を挙げた。

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　全は5番でこの日初バーディを奪うと、7番から3連続バーディを奪取。前半で4つスコアを伸ばし首位に立つ。後半は思うようにスコアが伸ばせずバーディがとれたのは13番のみだったが、なんとか後続を振り切り、5バーディ・ノーボギーでトータル13アンダー、2位の有村智恵らに1打差で優勝した。「SANKYOレディース」で最終日、上がり2ホールで連続ダボを叩き、悪夢の逆転負けを喫した全。それを今回の優勝で振り払えたようで、優勝インタビューでは涙も見せた。「みんな大丈夫って励ましてくれたけど、それ（逆転負け）が自分の中でも怖かったんです。本当に今日がそれを忘れるきっかけですね」とコメント。完全復活を遂げた全、賞金女王争いについては「分からないです。やりたくてもできるものじゃないし自分のスイングができれば…」と控えめなコメントを残したが、この優勝で有村智恵を抜き賞金ランキングは3位に。残り4試合、ランキングトップの諸見里しのぶに追いつくチャンスはまだ残っている。

　昨年の雪辱を晴らしたかった有村智恵だったが、14番で全に追いつくも16番でバーディパットを外しリズムを崩すと、17番で約1メートルのパーパットを外し痛恨のボギー。「美貞さんが18番でバーディを取ると思ったから、17番で入れにいきたいと思って打ちすぎました」と悔やんだがこれで勝負あり。この日は4バーディ・2ボギーでトータル12アンダー、2位タイでフィニッシュした。昨年は首位タイで迎えた18番でダブルボギーを叩き優勝を逃してしまっただけに、なんとしても雪辱を晴らしたかったところだったが、リベンジは来年以降に持ち越しとなった。

　有村と同じトータル12アンダーの2位タイに大場美智恵、4位タイにはディフェンディングチャンピオンの服部真夕をはじめ4人が入った。諸見里はトータル5アンダーで17位タイ、賞金ランキング2位の横峯さくらはトータル3アンダー、22位タイで競技を終えた。